子育て情報『かわいい子には“いたずら”をさせよ!? 「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ』

かわいい子には“いたずら”をさせよ!? 「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ

こうした探索活動は、意欲や探求心などの非認知的な力だけでなく、認知的な力を伸ばすことにもつながります。「認知能力」とは、読み書きや計算のように、テストなどで測ることができる、いわば目に見える力のこと(インタビュー第1回参照)。子どもがペットボトルなどに水を入れたり出したりする遊びを繰り返していたら、見方によっては数量の経験をしているととらえることもできる。あるいは、虫を夢中になって集めている子どもが、ある日「昆虫図鑑を買ってほしい」といってきたとします。それはイコール、科学に興味を持ったことに他なりません。非認知能力を伸ばすことを重視すれば、結果的に認知能力を伸ばすことにもつながる――そう意識してほしいのです。

大豆生田啓友先生インタビュー_非認知能力の育て方204


■ 玉川大学教育学部教授・大豆生田啓友先生 インタビュー一覧
第1回:非認知能力は育っているか?子どもが「目をキラキラさせる世界」があれば安心です
第2回:かわいい子には“いたずら”をさせよ!?「自由に遊んでいいよ」で子どもは学ぶ
第3回:親が先回りしたら「自己決定力」は育たない。幼くても決断力を伸ばせる声かけのコツ(※近日公開)
第4回:イヤイヤ期に「悩まない、苦しまない」。
子育ては“ほどほど”がちょうどいい(※近日公開)

『非認知能力を育てるあそびのレシピ 0歳〜5歳児のあと伸びする力を高める』
大豆生田啓友・大豆生田千夏 著/講談社(2019)
大豆生田啓友先生著書


【プロフィール】
大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)
玉川大学教育学部教授。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻修了後、青山学院幼稚園教諭等を経て、現職。専門は乳幼児教育学・保育学で、現在、日本保育学会副会長。メディア出演も数多い。著書は、『子育てを元気にする絵本』(エイデル研究所)、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』(講談社)、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』(小学館)、『マンガでわかる! 保育っていいね』(ひかりのくに)、『子どもの姿ベースの指導計画』(フレーベル館)、『あそびから生まれる動的環境デザイン』(学研みらい)、『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』(フレーベル館)、『子育てを元気にすることば』(エイデル研究所)他、多数。

【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。

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