子育て情報『目的もなく東大に入っても意味はない。本当に輝けるのは、いい意味での「オタク」だ!』

目的もなく東大に入っても意味はない。本当に輝けるのは、いい意味での「オタク」だ!

前野隆司先生インタビュー_子どもの個性の伸ばし方02


目的もなく東大に入っても意味がない時代

多くの子どもがやっている習い事をさせることなどより、オンリーワンの強みを伸ばしてあげることが、これからの時代には大切だとわたしは考えます。わたしの友だちの子どもに、魚のある骨を集めるのが趣味だという子がいます。「鯛の鯛」というその骨は、魚のかたちをしていて、「魚のなかの魚」とも呼ばれるものです。その子は、鮮魚店に行ったり釣りをしたりして鯛の鯛を集めるうち、どんどん知識が増えていった。すると、ついにテレビに出演して、あのさかなクンにほめられたのです。

さかなクンも、かつてはまさにそういう子どもだったでしょう。そしていまの活躍がある。とことんなにかを追求して周囲から突き抜ける、いわばいい意味でオタクになるほうが、いまは輝ける時代なのです。
というのも、いい大学に入っていい会社に就職すれば人生は安泰だという構造がとっくに崩壊しているからです。そんな時代に活躍するには、やはり自分だけの強みを持っている必要がある。

そう考えると、大学に進学するにしても、いわゆる一流大学に行けばいいというものでもありません。わたし自身は、いまは大学に一流も二流もないと思っています。というのも、二流三流と呼ばれるような大学にも、ひとつのことをとことん追求している、いい意味で変な先生がたくさんいるからです。

なんの目的もなく東大に入っても意味はありません。それよりも、「これを学びたいんだ!」という強い気持ちがある学生なら、たとえ二流三流と呼ばれる大学に行ったとしても、その分野でトップになる可能性もあり、そのほうが社会に出たあとでよほど活躍できるのです。

前野隆司先生インタビュー_子どもの個性の伸ばし方03


個性と大混乱の時代であるいま、必要なものとは?

いまは個性の時代に変わりました。
インターネットの普及もあって、それこそ世界中の個性的な人とつながることができて、そういうつながりのなかから大きな成果を挙げる人たちが生まれてきています。そんな時代にあって、ただひとつの大企業のピラミッドのなかで生き抜くすべなどではなく、自らの強みによって個性を伸ばすことこそが大切なのです。そう考えると、親であるみなさんが、時代の変化をきちんと把握しておくことも重要です。個性の時代になったということもそうですし、なんの目的もなく一流大学を目指すことに意味がなくなったということもそう。また、学習指導要領もようやく変わりました。

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