子育て情報『「感じる心」育ってますか? 幼児期の豊かな感性が「学び」につながっていく――』

「感じる心」育ってますか? 幼児期の豊かな感性が「学び」につながっていく――

角田氏は、「子どもが深く感じ、心を動かされるような経験が、好奇心や探究心となり、それがやがて思考力を育み、知識や技能獲得への意欲になる」と話しています。幼児期に「感じる心」を育てることが、その後の「学び」につながっていくのですね。

感じる心3


「感じる心」が育っている子どもの特徴は?

学びにつながるのであればなおのこと、「子どもには感性豊かな人に育ってほしい」――親であればそう願う人は少なくないはず。では、「感性豊かな人」とは、どんな人のことでしょうか。

子どもは、急に突拍子もない行動をしたり、常識外れの発言をしたり、大人からみたらハラハラすることも多いですよね。でも、これこそまさに自由な感性の現れです。この感情表現は「感じる心」の素直な発信で、自分らしさ、個性に直結しています。

「感じる心」をまっすぐに育み、豊かな人生を歩んでいるすばらしい方がいます。
さかなクンです。幼少期のエピソードをご紹介しましょう。きっと参考になるはずです。

エピソード1:1ヶ月間、毎食タコ!小学生のさかなクンは、タコに夢中になり、毎週日曜は水族館で1日中タコ鑑賞。それでも、お母さまは嫌がらずにとことん息子に付き合い、言った言葉が「お母さんもタコがどんどん好きになってきたよ」。さかなクンはそれがとても嬉しかったことを、いまでも覚えているそうです。また、息子が毎食タコをねだると、お母さまは1ヶ月間毎日調理法を変えて、タコを食卓に並べてくれたのですって。

エピソード2:みんな一緒じゃなくてもいいんです魚一筋で学校の勉強はあまりしなかったというさかなクン。
家庭訪問で先生から注意を受けて、お母さまが返した言葉がすばらしいです。「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです」「成績が優秀な子がいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんな一緒だったら先生、ロボットになっちゃいますよ」そうですよね、みんな違って当たり前。 

エピソード3:自分の好きなように描けばいい絵の才能を伸ばすために専門の先生の指導を提案されると、「そうすると、絵の先生とおなじ絵になってしまいますでしょ。あの子には自分の好きなように描いてもらいたいんです。いまだって、誰にも習わずに自分であれだけのものを描いています。それでいいんです」。
こんなふうに母親に信じてもらえるさかなクンは幸せですね!

幼少期からとにかく好きなことに邁進するさかなクンの日々を支え、見守り、応援し続けたお母さま。

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