子育て情報『「感じる心」育ってますか? 幼児期の豊かな感性が「学び」につながっていく――』

2020年6月26日 09:12

「感じる心」育ってますか? 幼児期の豊かな感性が「学び」につながっていく――

と子どもに尋ねてください。
「晴れ!」だけでなく「雨……」という日もあるでしょう。これは、自分の “いま” の心に素直に向き合うトレーニングになります。“いま” に向き合うと、自分を客観的に見つめることができ、雑念が取り払われるため、感性が研ぎ澄まされるのです。

【親子でマインドフルネス:悩み事の小さな箱】

  • まず、悩み事の箱をつくります。絵を描いたり、好きな色紙を貼ったり、箱づくりをまず楽しんで。
  • 就寝前に、「今日嫌なことあった?」「心配なことはない?」など、子どもに聞いてみましょう。
  • 「この箱に入れちゃおう!」と、嫌なことや心配事を箱に入れるふりをしてください。
  • 嫌なことや心配事が入った箱を部屋のすみに置いて、遠くから眺めてもらいます。
  • これで、“悩み事は心の外に出た” というイメージになり、すっきりと明日を迎えられます。マイナス要素を箱に閉じ込めることで心がリセットされ、また新しい何かを感じることができるでしょう。

    子どもの心がざわざわしていそうなとき、このふたつのマインドフルネスはとても効果的です。自分の心に向き合えるようになることで、「感じる心」を素直に受け入れらるようになり、やりたいことにまっすぐ向かえる力が育まれます。家で親子一緒に遊び感覚で楽しめるのもいいですね。

    ***


    「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。
    幼い子ども時代は、この土壌をたがやすときです。

    (引用元:レイチェル・カーソン 著, 上遠恵子 訳(1996),『センス・オブ・ワンダー』, 新潮社.)

    アメリカの生物学者レイチェル・カーソンさんの言葉が心に響きます。彼女は子どもが生まれつきもつ新鮮な感性のことを「センス・オブ・ワンダー」と呼び、その感じる心を保ち続けるためには、「一緒に感動を分かち合う大人が少なくともひとりはそばにいる必要がある」と言っています。親が子どものためにできることは、「そばにいて感動を分かち合ってあげること」なのですね。

    (参考)
    CiNii|幼児期の感性を育てる(1)幼児期の感動体験と教師の役割
    伸芽’s クラブ|子どもの知的好奇心を育みたい!子どもを伸ばすためにできること
    伸芽’s クラブ|完成を磨くことで得られる豊かな人生|子どものために親ができる教育を考える
    朝日新聞DIGITAL|山梨・作文倶楽部トトロ・岩崎美紀さん全身を目や耳にして
    山梨版 習いたい.ネット|コラム「岩崎美紀先生の作文教室」

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