教育虐待をする親の7つの特徴【チェックシートあり】~子どもの幸せ望んでますか?~
親自身もわからなくなってきているのです。そして、自らの不安を解消するために、子どもにあれこれとやらせてしまう――。
では、どのような親の行動が教育虐待にあたるのでしょうか。教育虐待の例をいくつか挙げてみます。
- 子どもをスケジュール漬けにしている
- 子どもの勉強スケジュールを細かく管理する
- 友だちと遊ぶことを許さない
- 夜遅い時間まで勉強(習い事の練習)をさせる
- 志望校や職業など、子どもの将来を勝手に決める
- 成績が悪いなどの理由から子どもに暴力を振るう
- 机や壁を叩く、怒鳴るなどの行為で子どもを威嚇する
- 子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う
最後に挙げた、「子どもの自尊心を傷つけるようなことを言う」について、もう少し掘り下げてみましょう。教育虐待にあたるのは、以下のような言葉です。
「なぜ15点も間違えたんだ!」
「努力が足りないから100点をとれないんじゃないか?」
「なぜこんな簡単な問題が解けないの!」
「〇〇中学に合格しなければ、うちの子ではありません」
「最低でも〇〇大学に行きなさい」
「一番になれ!」
「親の言うことが聞けないならば出ていけ!」
文字にするだけでも胸が痛くなる言葉です。ですが、親は子どもが憎くて言っているわけではありません。
最初は、「この子のために」「将来幸せになるために」という思いだったはずです。しかし、その「この子のために」という気持ちがエスカレートすることで、「あなたのために言っているのに……なぜ親の言うことが聞けないの!」という教育虐待になってしまうのです。
教育虐待をされて育った子どもは……
では、教育虐待を受けて育った子どもたちは、どのように成長していくのでしょう。
前出の西郷氏は、「父親が勉強に口うるさいケースは、子どもの自己肯定感も成績も低下する傾向がある」と言っています。一緒に過ごす時間が多い母親ではなく、日常的な関わりが薄い父親からの教育虐待は、子どもの自尊心をガクッと低下させるのだそう。教育虐待は、子どもたちの心の成長に大きく関わっているのです。
おおたとしまさ氏は、教育虐待を受けた子どもの傾向について以下を挙げています。
- 自分自身で「やりたいこと」を見つけられない
- 大人になって引きこもりになってしまった
- 万引きなどの非行に走ってしまった
- 過食や拒食などの摂食障害になってしまった
- ぽっきりと心が折れて立ち上がれなくなった
- 自分の子どもにも教育虐待をしてしまった
「我が子の将来のために最高の教育を!」