「いるだけでクラスの雰囲気がよくなる子」はSQが高い。”10個の特徴” お子さんはいくつ当てはまる?
なのだそう。つまり、この能力が高ければ、学校でも社会でも、子どもたちは先の人生をうまく乗り越えていける可能性が高いということ。
わが子はどのくらいSQ能力が身についているのか、気になりますよね。松原氏が提唱している「SQが高い子」の10個の特徴をチェックしてみましょう。
愛嬌があり、笑顔で会話ができる素直で一生懸命に物事に取り組める正義感が強く、善悪の区別がしっかりと身についている家族を大切にする人の嫌がることをしない、人の気持ちに立って物事を考えられるほめ言葉は気持ちよく受け取りつつも、適度に謙虚で調子にのらない努力することができる、物事を達成する喜びを知っている夢をもっている、未来に向かって前向きである自分の気持ちを表現するのが上手ひとりで抱え込まず、上手に人を頼ることができる松原氏によると、「SQの高い子どもというのは『お互いを尊重できる子』と言い換えることができる」そう。まずは、お子さんが「人を思いやる行動をしているか」を確認してみてください。
子どもは親の鏡。子どものミラーニューロンを刺激せよ
では、わが子のSQを高めるために、親はどう子どもに関わっていくべきなのでしょう。
株式会社MELコンサルティング代表取締役社長の渡辺晴樹氏は、「SQの概念の新しさは、脳科学の裏づけに基づく点にある」とし、「ミラーニューロン」などの脳内細胞がSQに深く関係していると言っています。ミラーニューロンは “ものまね細胞” とも言われ、相手のしぐさからその感情を察知したり共感したりする脳内細胞のこと。
たとえば、チームのなかにミラーニューロンの働きが活発なリーダーがいれば、そのチーム全体の共感力が上がり、明るい雰囲気になるのだそう。たしかに学校でも、まわりと上手に関わり合える子や友だちに対して気配りができる子がひとりいるだけで、クラスの雰囲気がぱっと明るくなりますよね。そしてこれは親子・家族間でも同じ。親のミラーニューロンの働きが活発であれば、子どものミラーニューロンも刺激されて活性化するのです。ダニエル・ゴールマン氏は、「親は子どもが最初に関わる『他者』」だと話しています。相手の感情を察知したり共感したりする、子どものミラーニューロンが活発になるかどうかは、親の行動次第ですよ。
SQを育むためにできること4つ
「子どもは親の鏡」ということを肝に命じて、松原氏が提唱する4つの行動を意識的に実践してみましょう。