子育て情報『子どもたちの75%にストレス反応あり! 教育評論家・精神科医・発達心理学者は夏休み短縮をどう見る?』

子どもたちの75%にストレス反応あり! 教育評論家・精神科医・発達心理学者は夏休み短縮をどう見る?

と話すのは、学習に困難を抱えた子をサポートしてきた公認心理師の緒方広海さんです。心に負荷がかかりすぎると、自分の意思に反して勉強が手につかなくなる子もいます。ストレスを抱えたまま無理に勉強させるよりも、本人の好きなことや得意なことを楽しみながらやらせましょう。

夏休み短縮04


子どもはストレスを抱えながらも “いま” を生きている

大人でも適応するのが困難なこの状況において、子どもたちも変化し続ける日常に一生懸命合わせようとしています。だからこそ、無理をしていつの間にか心の不調を抱えてしまうことも少なくないのです。

精神科医の井上祐紀さんは、「新学期が始まってから体調不良があれば遠慮なく休んでほしい」と強く発信しています。さらに、「周囲からの期待に100%応えることで健康を害するかもしれない」ということをもっと周知すべきとも述べています。

私たち大人がまずすべきことは、子どもたちが「休みたい」という意思表示がしやすくなるような環境をつくること。
「休むことは悪いことではないんだよ」と、休むことへの罪悪感を抱かないような言葉がけをしましょう。

最後に、発達心理学者の浜田寿美男先生の言葉をご紹介します。


「今の子育て感、教育観では『子どもは大人になるための準備の時代』であるかのように思われていますが、そもそも人生に準備の時代というものがあるでしょうか。子どもは『子どものいま』という本番を生きています」

(引用元:YAHOO!ニュース|コロナ禍でいつもと違う「夏休み明け」75%の子どもにストレス反応【#コロナとどう暮らす】)
私たち大人は、わが子の将来ばかりを考えてしまいがちです。しかし、“いま”を大切にしてあげないことには、未来の幸せを手に入れることは難しいでしょう。重要なのは、“いま” 子どもが幸せに過ごしているか、充実した毎日を送っているか、つらい思いをしていないか、ということ。

過密スケジュールに合わせることが難しいなら、少しくらい休んでも大丈夫です。勉強の遅れを気にするよりも、子どもの心の安定を優先してあげましょう。


***
これまでの当たり前の日常が一変してしまったことで、子どもたちも想像以上のストレスにさらされ続けています。しかし、子どもたちは日々成長しています。大事な一瞬を見逃さないように、いままで以上に子どもの気持ちに寄り添い、親子で過ごす時間を充実させていきたいですね。

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