親子でレジリエンスを鍛える4つのトレーニング。折れない心を育てよう!
逆境に強く、ポジティブ思考の人になるためのキーワードがあります。それが「レジリエンス」。 “心の筋肉” とも言われ、鍛えれば人生がパワーアップするそうです。
また、レジリエンスは、近年注目されている「やり抜く力(GRIT)」を構成する4つの要素、根性(GUTS)・回復力(RESILIENCE)・自発性(INITIATIVE)・執念(TENANCY)の1つでもあります。レジリエンスを鍛えることで、やり抜く力もアップするはず。今回は、親子で身につけたい能力であるこのレジリエンスについて、詳しく見ていきましょう。
レジリエンスとは「折れない心」であり「回復力」
いま話題のレジリエンスとは、「折れない心」であり、逆境から立ち直る「回復力」のこと。
一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会では、次のように説明されています。
レジリエンスとは、心理学においては、「逆境やトラウマ、惨事、脅威、さらには重大なストレス源に直面したときにうまく適応するプロセス」であり、総じて「困難な経験から『再起する』こと」と定義されます(アメリカ心理学会の定義より)。
(引用元:一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会|JPPA認定 第3期レジリエンス・トレーニング・コースのご案内)※太字は編集部が施した
ストレスマネジメントの専門家である小関俊佑氏(桜美林大学准教授)は、「レジリエンスとは、ストレスに負けずに自分がやりたいことをやるためにあるもの」と言います。人生にストレスはつきものです。ストレスを上手にかわすためにも、レジリエンスを育みたいところ。レジリエンス育成はできるだけ早い時期がいいとされています。なぜならば、いろいろな経験の積み重ねこそがレジリエンス育成につながるから。
では、レジリエンスとは具体的にどういう力なのか。
次に見ていきましょう。
レジリエンスが高い子と低い子の違い
臨床心理士で医学博士の小玉正博氏は、レジリエンスには次の7つの要素が含まれていると言います。
- 気持ちや感情をコントロールする力
- 変化する状況に順応できる柔軟性
- 「自分は大切な人間だ」という感覚
- 人に助けを求められる力
- 楽観的であること
- ネガティブな気持ちを引きずらない力
「成績が悪かった」「友だちとケンカした」など、子どもにとって困難なことが起こり、落ち込んだり挫折したりしたとき、これらの要素をもつ子(レジリエンスが高い子)