親子でレジリエンスを鍛える4つのトレーニング。折れない心を育てよう!
ともたない子(レジリエンスが低い子)では次のような反応の違いが出てきます。
【レジリエンスが高い子】・・・楽観的、人に頼ることができる
「なんとかなる」
「この状況は長くは続かない」
「いままでのようにきっと大丈夫」
「お父さんかお母さんに相談してみよう」
【レジリエンスが低い子】・・・悲観的、自分の殻に閉じこもる、ひとりで耐える
「どうしたらいいのかわからない」
「きっともうダメだ」
「もうどうでもいい」
「恥ずかしいから、誰にも話したくない」
「怒られるかもしれないから、親には話せない」
「自分でなんとかしなきゃ」
このような反応の違いには、ふたつのポイントがあります。
まずひとつめは、子どもに自己肯定感があるかどうか。自己肯定感とは、自分のよい面だけでなく欠点も含めて「私は私」と認められる感覚のこと。自己肯定感を高める活動をしている日本セルフエスティーム普及協会は、「自己肯定感を高めることでレジリエンスも高くなる」と説明しています。レジリエンスの土台は自己肯定感なので、レジリエンスを高めたいのであれば、まずは自己肯定感を高めるべきなのだそう。
そして、ふたつめのポイントは、周りにSOSを出せるかどうか。これにはまず周りとの信頼関係が必要です。
普段から親や友だちとの人間関係において、人との関わり方を学び、人から助けられる経験をすることがとても大切になります。問題を抱えてひとりではどうしようもなくなったとき、助けを求められるかどうかは、そのようなコミュニケーション体験の有無によるのです。
これらをふまえたうえで、レジリエンスを育むコツをご紹介します。
親子でやってみよう!レジリエンスを育む方法
“折れない心” には、「自己肯定感」と「信頼関係」が必要だということがわかりました。次はいよいよ、レジリエンスを育むための方法をご紹介します。「自己肯定感を上げてレジリエンスを鍛えるトレーニング」と、「親子で信頼関係を築き、レジリエンスを強化する方法」です。ぜひ今日から親子一緒に実践してみてくださいね。
方法1:劣等感に負けない、自己肯定感を育むトレーニング
法政大学文学部心理学科教授の渡辺弥生氏は、「人がネガティブな感情をもつのはあたりまえで、むしろ必要」と言います。
なぜならば、嫉妬や劣等感がモチベーションになり、よりよい自分であろうとするための成長ステップになるから。