「7秒ハグ」のすごい効果。親も子も自己肯定感が上がる “愛情習慣” とは?
そんなときは、「どんなことがあっても、お母さんとお父さんはあなたの味方だよ」「○○ちゃんは私たちの宝物だよ」と、ありのままのわが子を肯定する言葉をかけてあげましょう。「自分は自分のままでいいんだ!」と、子どもの自信につながります。
■「当たり前のこと」をあえて言葉にして伝える
「ただいま!」と帰宅した子どもに対して、ただ「おかえり」とだけ言うのではなく、「今日も無事に帰ってきてくれてよかった」とひとことつけ加えてみると、子どもはより自分が大事にされていると実感できます。「いつも元気でいてくれてありがとう」「今日も○○ちゃんと一緒にいられて嬉しいな」なども、心のなかで思っているだけではなく、口に出して伝えることが大事です。
■手紙やカードで愛情を伝える
前出の親野氏は、「口では言いにくいことを手紙やカードに書いて伝えるのも効果的」と提案しています。文字に書いて手渡すことで、その言葉は子どもの人生を支える宝物になることもあります。長い人生で壁にぶつかったとき、親からもらった手紙を読み返して力が湧いた経験がある人もいるでしょう。離れていてもわが子を元気づけ、自信を与えることができるのは、「親からの無条件の愛情」を感じられる言葉だけなのです。
■写真を見ながらだとスムーズに伝えられる
子どもの自己肯定感を上げる取り組みとして注目されている「ほめ写プロジェクト」は、子どもが何かを頑張っている姿や、なにげない日常の写真を家に飾り、その写真を眺めながら子どもをほめることで、子ども自身が「自分は愛されている」「存在価値を認められている」という肯定的な感情を抱きやすくなるというもの。写真を見ながら「このときの○○君、頑張っていたね!」などと伝えると、より自然に子どもをほめることができます。
母親は “優しく” 、父親は “元気に” スキンシップをとりましょう!
オキシトシンは、子どもだけでなく親の側にも多くのメリットをもたらすことは先述のとおりですが、前出の山口氏によると、「母親の場合は、抱っこするなど子どもに優しく触れるとオキシトシンが分泌されるが、父親の場合は体を動かしながら元気に触れ合った方が分泌される」とのこと。
また、『世界標準の子育て』著者でTLC for Kids代表の船津徹氏によると、「子どもは母親の顔を見ると精神が安定して脈拍や呼吸数が少なくなり、父親の顔を見ると『楽しい遊び』を期待して脈拍や呼吸数が増えることがわかっている」