子育て情報『「心が折れても立ち直れる子」の親がやっている “5つ” のこと。幼少期にレジリエンスを鍛える』

2022年11月2日 09:44

「心が折れても立ち直れる子」の親がやっている “5つ” のこと。幼少期にレジリエンスを鍛える

それは、「気質」「環境」「学習」。ひとつずつ見ていきましょう。

要素1:生まれつき備わっている「気質」
東北大学加齢医学研究所助教授で脳科学者の細田千尋氏は、レジリエンスが強い人の特徴として、「楽観主義、利他主義、ユーモアがある、使命感が強い」という性質を挙げています。お子さんにこのような気質があるのなら、心が折れても立ち直れる要素があると言えるでしょう。

もし、上述したような気質が備わっていなかったとしてもご安心を。発達心理学者でレジリエンスを研究する渡辺弥生氏は、気質を変えることは難しいけれど、気質以外の要素は、親や周囲の関わり方次第でいくらでも変えられると話しています。

要素2:何かあったときに助けてもらえる「環境」
小児科専門医でレジリエンスの専門家でもある山口有紗氏は、「子どものメンタルヘルスは、環境の影響を受けやすい」と言います。そしてその「子どもを取り巻く環境」とは「家庭・学校・地域」なのだそう。
「つらいときには、家族がそばにいてくれる」「家族と、自分の気持ちについて話せる」「学校に居場所がある」などの他者とのつながりが、子どものレジリエンスを育むうえで、とても重要な要素となるようです。

ライフコーチとして活躍するボーク重子氏も、安心して何度でも失敗できる環境が子どものレジリエンスを鍛え、「主体的に挑戦できる子」の土台となると述べています。子どものレジリエンスを育む過程に、親をはじめとしたまわりの大人のサポートは欠かせないのです。

要素3:経験を通して身につける「学習」
ボーク氏によると、「失敗できる環境がとても大事なのは、失敗経験をたくさん積むため」とのこと。「安心して失敗する」という経験を繰り返すことで、子どもは「失敗は怖くない!」と学ぶのです。失敗を恐れない心は、レジリエンスを支える大きな力となるでしょう。

幼児教育が専門の京都文教短期大学教授・鳥丸佐知子氏も調査のなかで、レジリエンスが高めの学生は「生活面で経験豊かな傾向がある」「より鋭くポジティブな情動やネガティブな情動を経験する」と述べています。よいことだけではなく、「つらい」「悲しい」「悔しい」など、ネガティブな感情を乗り越える度に、レジリエンスが鍛えられていくようですよ。


レジリエンス分かれ道02


レジリエンスを育てる「親の関わり方」5つ

子どものレジリエンスを強化するためには、日頃どんなことに気をつければいいのでしょうか。

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