「心が折れても立ち直れる子」の親がやっている “5つ” のこと。幼少期にレジリエンスを鍛える
を提供したら、あとは「子どもの強さを信じて見守って」とアドバイスします。問題を自力で解決する経験が、子どもの非認知能力を育てるのです。
大人が先回りして救済しないことで、子どもの「レジリエンス」(=回復力)が高まります。たとえ失敗したとしても、それでも人生は先に続いていくということに気づかせてあげてください。失敗を恐れると、子どもは失敗しない範囲でしか行動しなくなります。
(引用元:東洋経済オンライン|ボーク重子「安心して何度でも失敗できる環境」が子どもを伸ばす理由)
またボーク氏は、「親が自分の失敗を子どもに見せること」も重要だとしています。失敗から立ち上がる姿を、ぜひお子さんに見せてあげてください。その姿を見たお子さんは、「失敗してもやり直しができる!」と感じるはずですよ。
レジリエンスの育み方5:体の緊張をとることで、心の緊張も解いてあげよう
「心と体は連携しているので、体の緊張をとることが、心の緊張をとることにつながる」と言うのは、前出の足立氏。足立氏がすすめる方法は、親が行なう「タッピング」と子ども自身が行なう「深呼吸」。タッピングは、子どもの背中を親が指先でトントンと軽く叩くだけ。そして、深呼吸の仕方にはポイントがあります。
背筋を伸ばして、息をなるべく長く、ゆっくりと吐き出すこと。体や心のつらさや苦しさを一緒に吐き出すように行います。
(引用元:足立啓美(2021),『子どもの心を強くするすごい声かけ』, 主婦の友社.)
「シャボン玉を大きく膨らませるようなイメージ」で深呼吸をするとよいそうですよ。親子のスキンシップにもなるタッピングも、意識的に取り入れてみてくださいね。
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「レジリエンスは、コツコツと積み重ねていくタイプのものですので、まだそばで見守れる小さいうちから、意識的に働きかけるのがおすすめ」と、公認心理師の佐藤めぐみさんは言います。まずは、子どもが「安心して何度でも失敗できる」ように、環境を整えてあげましょう。もし子どもが失敗したとしても、「この子はいま、レジリエンスを高めているのだ」と、手出し口出しをぐっと我慢したいものですね。
(参考)
足立啓美(2021), 『子どもの心を強くするすごい声かけ』, 主婦の友社.
小玉正博(2014), 『ヘコんでも折れない レジリエンス思考』, 河出書房新書.
加藤紀子(2020)