子育て情報『2歳? 4歳? 6歳? 子どもの年齢別・添い寝からひとり寝への移行ポイント』

2歳? 4歳? 6歳? 子どもの年齢別・添い寝からひとり寝への移行ポイント

この研究によると、「4~5歳は子どもの自立心が活発になる時期」であるものの、この時期にひとり寝を始められる状態であったのに添い寝を続けてしまうと、子どものなかで添い寝が当たり前という認識になってしまうことがわかっています。そしてその後、子ども部屋ができるなどして、ひとり寝を始めざるを得ない状況になると、今後も添い寝が続くと期待していた子どもは突然親に拒絶されたと感じてしまうのです。*5

可能であれば、3歳頃までは親が応答的に添い寝をし、子どもに自立の準備ができたら少しずつ心理的距離をとるようにしましょう。徐々にタイミングを見計らって、スムーズにひとり寝へと導いていくことが大切です。

添い寝いつまで?05


専門家の意見4:6歳までの添い寝で認知的スキルが上がる

東北大学大学院情報科学研究科准教授の細田千尋氏は、以下の2つの研究結果をふまえて、「6歳までの添い寝」を推奨しています。*1

  • 6歳まで添い寝をしていた場合、していない人たちに比べて認知的スキル(知能など)が高かった
  • 幼児期まで親と一緒に寝て夜間の安心感が強くなることで、日中の行動がより自立的になる
つまり、子どもの情緒の安定や自立心を育むには、早くから親子別室で就寝するよりも、幼児期まで添い寝を続けていてもOKだということ。もちろん親のメンタルヘルスの観点から、添い寝が負担になったり、睡眠不足で日中のパフォーマンスが落ちたりする懸念があれば、その限りではありません。

大事なのは、親も添い寝によって安心感を得られること。
そのうえで、子どもの情緒面や精神的・肉体的成長を考慮して、添い寝を続けるかひとり寝に移行するかを判断すればよいのです。

添い寝いつまで?06


結論:添い寝→ひとり寝の時期は「その親子次第」!

子どもと一緒に寝られる時期には限りがあり、親にとっても幸せを感じられる大事な時期でもあります。「お友だちはひとりで寝ていると言っていて焦る」「もうすぐ小学生になるし、そろそろ添い寝は卒業かな……」「まだ一緒に寝たいけど、自立できなくなりそうで心配」など、ご家庭によって悩みは千差万別です。

「どういう形態が最適なあり方なのかよく考えたうえで、『子どもの成長に合わせる』だけでなく、『自分たち親子に合った』選択をしよう」と細田氏が述べるように、周りの意見に流されずに、自分たちにとって何が最適かを優先して決断することが大切です。

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