育児ストレス……ノイローゼになりやすいタイプをチェック
子供がどんなに可愛くても、自分の時間が自由に取れない育児期にストレスが溜まってしまうのは仕方がないこと。上手にストレスを発散できるといいのですが、うまくいかずにノイローゼに陥ってしまう人がいることも事実です。そこで、どんな条件で育児をしている人がノイローゼになりやすいのか、どんな性格の人がなりやすいのか、まとめてみました。あてはまるなと思った人は注意するなり、条件や考え方を変えるよう努力してみたり、参考にしてみてください。
ノイローゼとは
そもそもノイローゼとはどのような状態のことを指すのでしょう。ノイローゼという言葉はドイツ語で「神経症」という意味を持っています。本人の精神状態を基準とする精神病とは少し違い、神経症は自他共に認めることができる状態のものを言います。こころの不調によって、身体的には何も不調がないのに精神や身体に何らかの症状が現れてしまいます。
育児ノイローゼの他に受験ノイローゼ、介護ノイローゼなども言葉として浸透していますが、女性の育児ノイローゼの場合は身体的な要素も原因のひとつとして挙げられます。妊娠中は多く分泌されていた女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、出産によって胎盤と共に体外に排出されてしまいます。こうしたホルモンバランスの乱れが心身に及ぼす影響は、産後鬱という名前で婦人病の一種として知られるようになっています。
ノイローゼになりやすい人
女性の育児ノイローゼには身体的な要素もあるとはいえ、必ずしもそれだけが原因というわけではありません。育児による疲労やストレスが重なることによって引き起こされる場合も多いようです。どんな人が、ノイローゼに陥ってしまいやすいのでしょう。
孤独になりやすい環境
育児ノイローゼの大きな要因のひとつとして、孤独感が挙げられます。まだ言葉もろくに話せない子供と家に2人きりで閉じこもっていると、世界との繋がりが絶たれたように感じるのだそうです。
特に育児をきっかけに仕事を辞めたという人に多い実感のようです。そうした精神的な孤独感も、身近に頼れる近親者がいたり、パートナーが育児に積極的だったり、仲の良いママ友がいたりすると軽減されます。しかしそうした繋がりが薄く物理的にも孤独な環境にいると、精神的な孤独感を加速させることになり、ノイローゼに陥ってしまいやすいようです。育児以外の要因がある人
育児の他に、例えば親の介護や仕事を抱えている人も、ノイローゼに陥りやすい環境にあります。