【3分でわかる!】プログラミング教育の必修化とは?小学校では実際何をする?
プログラミング教育の必修化はいつから?
小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。
中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。
プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。
知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!
「プログラミング」という科目が新設されるわけではない
「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。
【新学習指導要領の例示】
・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく
・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する
他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。
学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」
プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。
プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。
プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。
実際の学習事例は?
具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。
【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく
【目的】コンピューターで正三角形をかく
【学習の流れ】
・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある
・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する
・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」