【産婦人科医監修】出生前検査とは?妊婦さんの相談体制を整備へ!いつから&受ける前に知っておきたいことを紹介
この制度をもとに、認定を受けた大規模な医療機関に限ってNIPTが行われています。
しかし、実際には認定を受けずにNIPTを実施している医療機関があり、なかには産婦人科医がいなかったり十分なカウンセリング体制が整っていなかったりするケースも見られます。カウンセリングや心理的ケアはその後の選択に大きく影響することから、医療機関を選ぶときには注意が必要です。
こうした現状を踏まえ、これまでの認証制度の見直しも進められています。今後は国もかかわって認証制度の運用が開始される予定です。新制度では実施機関の認証基準を新たに策定し、審査・認証が行われます。認証の対象には、専門的なカウンセリングが行える大規模病院と連携した地域の産婦人科医院も対象となります。
出生前検査は信頼のおける機関に相談しよう
出生前検査は「命の選別」にかかわる可能性があるとして、これまでは積極的な情報提供が避けられてきました。
しかし、検査で陽性の判定が出ても、十分なカウンセリングや心理的ケアを受けることで将来的な不安が払しょくでき、妊娠・出産を前向きにとらえることができたという事例もあります。
男女ともに社会に出て活躍するようになり、将来的な不安や心配事を抱え悩んでいるママやパパは少なくありません。出生前検査について知りたいときは、中立的な立場で情報提供を行う信頼のおける機関に相談するようにしましょう。
今後は行政、医療、福祉が連携して体制を整備する予定です。ママやパパが安心して妊娠・出産の準備が進められるよう、これからの環境に期待したいですね。
※この記事は2021年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。