子育て情報『妊婦が市販の弁当や冷凍食品を食べると死産のリスクがあがる?レトルト食品は?最新の研究発表をもとに解説』

妊婦が市販の弁当や冷凍食品を食べると死産のリスクがあがる?レトルト食品は?最新の研究発表をもとに解説

そこで、杉浦教授たちは妊婦の調理済み食品と市販の飲料の摂取頻度と妊娠帰結との関連について94,062組の親子から得られたデータをもとに研究を開始しました。ここでいう調理済み食品とは、市販の弁当、冷凍食品、レトルト食品、インスタント食品、缶詰食品を指します。

市販の弁当・冷凍食品

市販の弁当または冷凍食品の摂取頻度が週に1回未満の妊婦に比べて、週1回以上は摂取する妊婦のほうが、妊娠12週以降の死産の確率が高いことがわかり関連性が認められました(※3)。なお今回の調査では初期流産との関連について調べておらず、関連は不明です。

レトルト食品・インスタント食品

市販の弁当や冷凍食品の摂取頻度と死産の関連が示された一方で、レトルト食品やインスタント食品、缶詰食品の摂取頻度と死産の関連性はみられませんでした。

原因やメカニズムは明らかになっていない

今回の調査では調理済み食品が妊娠結果に影響をおよぼす可能性が示されているものの、死産を引き起こす原因物質やメカニズムは明らかにされていません。原因が食品に含まれる化学物質にある可能性も考えられますが、エコチル調査からその原因を導くには限界があるのも事実です。

カフェインの摂取と死産の関連性

妊婦が市販の弁当や冷凍食品を食べると死産のリスクがあがる?レトルト食品は?最新の研究発表をもとに解説


妊娠中のカフェイン摂取が早産や低出生体重につながるということは、一般的に知られていることではないでしょうか。
今回の調査でも、カフェインを含むコーヒーやお茶類の摂取と死産、早産、SGA、低出生体重に関連があることが示されています。

妊婦の調理済み食品の摂取 今後の展開

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今回の調査では、母親の年齢、体格、喫煙歴、飲酒歴、学歴、収入、体外受精、過去の妊娠、妊娠合併症、労働環境、エネルギー摂取量などの要因の影響を考慮して解析を行っています。

しかし、調理済み食品以外に食べたものや生活習慣からの影響を完全に否定するものではありません。今後は尿や血液、臍帯(さいたい)などを用いて詳しく検討する必要があると結ばれています。

妊婦さんにおすすめの食事は?

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妊娠中はカロリーや塩分の摂りすぎに注意し、タンパク質や鉄分、ビタミンCや葉酸などをバランス良く摂るよう工夫しましょう。

いろいろな食材を取り入れやすいのが和食の献立です。具だくさんの味噌汁や炊き込みご飯なら一品でも満足感が得られます。出汁(だし)をきかせると塩分は控えめでもおいしくいただけますよ。

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