「バランスよく食べて欲しい」と思うのは、ママたちの共通の願いです。でも、ムリヤリ食べさせて食事の時間が苦痛になってしまったら目も当てられません。そこで、世田谷区の民生委員・児童委員であり、子育てサロンで食育講座の講師を努める森下美奈子さんのアドバイスをご紹介します。森下さんの食育への考え方は、ママたちの心をすーっと軽くしてくれますよ。では、どうぞ!
食の好みは変化する。自分はどうだったのか? 自問自答しよう
「自分が子どもだった頃を思い出してみて」と森下さん。「例えばピーマンとか、苦手な食べ物、あったと思います。それを無理やり食べさせられるシーンを想像してみて 」
…うーん! それは恐ろしいです!! 「でしょ? だったら食べろ食べろいうのは今からやめましょう(笑)。
それに、今はピーマンが食べられるようになっていたりしますよね。もっと細かくいえば、昨日嫌だと思ったものを今日は食べたくなったりすることもあります。食の好みは変わるんです。だから心配しすぎないで」
「自分が子どもだった頃を思い出す」というのは、子育て全般に有効な方法だそうですよ。
繊細にわが子を観察しながらおおらかに振る舞う
「いくら評判の本を読んでも子どもには通じないこと、あると思います」と森下さん。「子どものことを一番よくわかっているのはママですよね。どんな方法がその子に合うのかよく観察してみてください。たとえば、好きな動物の形にしたり食器を電車などの楽しいものにしたり。
だけど、ママが頑張りすぎるのはNG。生きていればOK! くらいなおおらかな気持ちでお子さんに接して」
なるほど。頑張って工夫して用意しても食べてもらえないとママが余計に疲れてしまって悪循環になりそうです。
「ふりかけごはんを食べるなら、ふりかけを手作りして栄養を増やすのもいいでしょう。細かく刻んだ大根やかぶの葉、しらす、桜えび、ごま、塩などで作ると野菜も魚も同時に摂れます。具沢山の混ぜごはんを小さくおにぎりにしたものも子どもに人気です。あと、今なら食べるかも! っていう“時” も見逃さないで。そして、食べなくてもガッカリしないことが大事」
“美奈子流”美味しく食べさせる「魔法」とは?
「緑/ 赤/ 黄が揃った食事が理想ですが、“美奈子流”は気負わないこと。
緑は葉物野菜をちょっとちぎって入れる。赤はにんじんやパプリカをピーラーでペロッと切って混ぜる。