何があったわけでもないのですが、思春期特有のモヤモヤがあり、どうしても学校に行きたくなかったのです。
登校時刻を大幅に過ぎたお昼前に近所のコンビニへ行くと、幼なじみのママがパートをしていました。その幼なじみとは保育園を卒園して以来あまり仲良くなかったにもかかわらず「朝ご飯は食べたの?今日は何して過ごすの?明日も来てね」と声をかけてくれたことが、当時のわたしにとってどれだけ心強かったか。
親になって思い返すと、きっとそのクラスメイトのママは、わたしのことを親戚の子のように思っていてくれていたのかなと思います。自分の子にもそんな「第2の親」がいてほしいですし、わたしも息子の保育園友だちが同じようなことをしていたら声をかけたいなと思っています。
自我が芽生える前からの付き合いだからこそ
歳を重ねれば重ねるほど、友人関係はどうしても同じ趣味、同じ職種の人に限られてしまいます。それに比べて保育園時代の友人は家庭の経済状況もさまざま、趣味や職種も多様。価値観が定まってからできる友人とはまた違う刺激を受けられる存在です。
家族以外で、自我も固まっていない自身の子ども時代を知っている友人やクラスメイトの「第2の親」という存在は、それだけで自己肯定に繋がるとも思います。なぜなら、理屈抜きに「幼い時間を共有した人々」だから。
そんな幼なじみや頼れる存在が大勢いることはしあわせなことではないでしょうか。我が子にもそういった環境を作ってあげたい、作って欲しいと思っています。
「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー
第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所
第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある
第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所
第4回:「お給食はママの味方です!!」
ライター:金延さえ
子どもたちの謎すぎる会話 ツッコミ不在のコミュニケーション爆裂中!【めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々 第397話】