いつまで甘やかすの? 子どもの主体性を奪う親のNG言動
こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。
私のところには「親に言われて結婚相談所に入ったけれどうまくいかない」と相談に来る方がいらっしゃいます。
聞くと「この年で独身は親に悪いな」「親を喜ばせたい」と、婚活を始める理由が“親”なのです。
別に理由のひとつであってもいいとは思うのですが、すべてが“親”ありき。相手を選ぶときも決める判断材料がスペックです。
なぜスペックが大事なのかと聞いていくと、「親に紹介できるスペックかどうか」「友達にうらやましいって思われるため」など、親や周りの目線を気にして選んでいる のです。
「じゃ、あなたはどんなことができるパートナーがいいの?」と聞くと何も出てこない。
自分のやりたいこと、自分の未来の理想が描けなくて、お母さんの自己実現ツールとしてずっと生きてきているように思えるのです。
そんな子どもを育ててしまう子育てについて、メンタルアップマネージャーで一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんにインタビューしました。
●主体性がある・ないってどう違う?
こういう方は困ったときに真っ先に思いつくのが親 です。
もしも、コップを倒して水をこぼしてしまったら雑巾を持ってきて水を拭くよりも「お母さん!」と母親を呼んでしまう。そして親が水を拭いてしまうのです。
これでは自分でそういうときにどうしたらいいか自分で考えて対処できないまま大人になってしまいます。
●主体性を育てるには?
子どものボタンが取れてしまったときに、子どもが大きくなっても付けてあげる親がいます。
針を持つのが難しい小さい子ならば、ボタン付けのような作業は危ないので大人がやるべきでしょう。
しかし、ある年齢に達したら“ボタンの付け方”を教えて子どもにやらせる必要があります。
●主体性のない子を育てるNG発言
子どもが何か失敗したときに「ほら、お母さんの言った通りでしょ」といつも言ってしまうと、子どもはなんでも親の承諾を得るようになってしまいがち。それでは主体性が育ちません。
また、過干渉な親がよく言いがちな言葉は「あなたのために」「あなたにはムリよ」です。
失敗も経験です。その経験する機会を奪う子育てでは主体性は身に付きにくいでしょう。【取材協力/大野萌子】
法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)