今と昔じゃ大違い! 時代遅れの子育て知識3つと“祖父母手帳”のススメ
子どもに食べ物をあげるときは自分の箸やスプーンは極力使わないようにして、虫歯をうつさないよう気を使っていただけなのに、親戚の方々が「あらぁ。今のお母さんは神経質よね。私たちが子育てしていたころは噛み切って小さくしたお肉とかを子どもにあげていたのにねぇ。今はダメなの?」と言っていた。
その後も、「うちのお嫁さんは除菌のやつとかいつも持ち歩いていて、しょっちゅう子どもの手を消毒しているのよ。そうやってキレイにしすぎているから逆に、最近の子は弱くなってきているんだってね」と嫁の悪口大会が始まる 始末。スマホを持っているなら、少し子育てについてリサーチしてみてください』(30代/2歳と6歳の兄弟のママ)
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いかがでしょうか。私は上に挙がっていたことすべて言われたことがあります。
特に私は“神経質”のレッテルをバシっと貼られたまま、今も3人の子どもたちを育てています。
それにしても、もう少し嫌な気分にならない言葉ってないのでしょうか。自覚してはいますが、それでも「神経質な母親」と言われるのはとてもヘコみます。
このように、子育てを頑張るママさんたちの世代と、その親世代に育児の知識でかなりのギャップが生じているということは、実は深刻な問題なのではないかということに気がつくべきだと思うのです。
●親世代との子育てギャップを埋める取り組みを行う自治体も
今の日本は子育てをしにくい世の中だと言われ、保育園などの整備も進まぬ中で育児の手助けを求めたい親や義理の親とのあいだにわだかまりが生まれては、ますます母親たちを苦しめてしまいます。
そんな中、さいたま市が取り組んでいる『祖父母手帳』 についてご紹介してみたいと思います。
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『「さいたま市祖父母手帳」は、“祖父母や親たちのさまざまな愛情に包まれて子どもたちに健やかに成長してほしい”そんな願いから生まれた冊子です。祖父母が育児をしていた時に比べ、情報が多く、育児方法が大きく変化している中で、現在の育児法を学び、父母との関係を円滑にするとともに、「地域による子育て」の担い手となるきっかけとするため、さいたま市として初めて、この冊子を発行しました』(さいたま市ホームページより引用)
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実際の内容は、祖父母世代にぜひ知っておいてほしかった育児の新常識、昔と今で変わったことを見やすい表にまとめて書いたもの、事故の危険が屋内や屋外でどのようにあるかなど、イラストを交えてとても簡潔にまとめてあります。