ズルいor羨ましい? “2月退園”をして卒園式に出ないママたちの実態
年長児のママたちにとって、この春は涙のシーズン。卒園に入学と、感動的なシーンが目白押しですよね。
長年通った園を巣立つ卒園式。そして、お世話になった先生たちへ感謝の思いを伝える謝恩会。どれも思い出深い大切なイベントですが、これらを面倒に感じて早期退園してしまうママたちがいるのをご存じですか?
彼女らは通称「2月退園ママ」。どこの園にも存在するわけではなく、現状ではまだ少数派ですが、年を追うごとに着実に増えてきているようです。
今回はそんな2月退園ママたちの現状を、ママ友、先生たち、そして当事者から語ってもらいました。
●(1)「ズルい」「羨ましい」……ママ友たちの声
まずはこちら、2月退園ママと同じクラスだった保護者たちのコメントです。
年度途中で突然姿を消してしまうクラスメイトに、ママ友らはどのような印象を持つのでしょうか。
『堂々と、「卒園アルバムとDVDのお金を払うのがバカバカしい」って言い放って退園した親子がいました。確かに、ここの卒園式はほかと比べてもちょっと豪華。アルバム代、DVD代、記念品代、先生へのプレゼント代、謝恩会の参加費など全部で6万円近くのお金が飛びます。でも、みんな参加するセレモニーに、ひとりだけ参加させないのはヒドイ。子どもが不憫 です』(30代女性/私立幼稚園ママ)
『謝恩会では、卒園児の親子全員で余興をするんです。上の子のときは「マルマルモリモリ」をやりましたし、今年は「恋ダンス」を披露することになっていました。3月に入ると夜、地域の集会所にあつまって、みんなで練習します。
保育園ですから、夕方お迎えに行って、急いで食事を済ませ、集まるのはその後。9時過ぎに解散し、急いで帰ってバタバタ寝かせ、翌朝また登園です。正直ツラいですが、先生を喜ばせるためにみんな頑張ってる。そういうのがイヤだからといって、ひとり退園していくのはズルいし、和を乱す と思いませんか?』(40代女性/公立保育園ママ)
このように、ママ友間ではあまり快く思われていない様子です。しかし、
『許されるならウチも2月末で退園したいです……ホントはちょっと羨ましい気持ちもあります』(20代女性/私立保育園ママ)
『子どもの写真入り食器とか、別にいらないような記念品までお金を取られるのがちょっとね。これは参加したくない、やりたくないって堂々と言えないママだったら、ひっそり退園したくなるのも分かる気がするな』(30代女性/私立幼稚園ママ)