母になって異常さを認識!? ママたちが経験した“毒親”エピソード3選
『母は私に吐き出してスッキリしたでしょうけど、私はそれを吐き出す先がなくて、ずっとつらかったです』
●(3)「親と会話したことがありませんでした」
『話したことがない、というわけじゃないんだけど、会話という会話をした記憶が一切なくて。「親に何か言われたら、ハイ以外の返事はするな」 って感じだったんですよ。
「お前の考えを言ってみろ」とかも言われるんだけど、言ったら今度は「考えが足りない」とか「屁理屈を言うな」とか「生意気だ」とか言われる。結局私の言葉は、自分に従わせるための材料でしかなくて。そんなの、会話って言えないですよね』(20代・1歳と4歳の子のママ)
自分が親になった今でも、父親とは会話ができる気がせず、だから「今後もあの人と話をする気はない、できる限り関わりたくない」と思っているそうです。
●“虐待を受けていた”という認識がなくても……
親になり、子どもを育てる立場になると、自分の子ども時代と向き合わなければならないシーンが増えますね。
しかも、自分の傷つきは「もういい大人なんだから」と流さなければならないように思われることが多い一方で、特に母親だと“毒親にならないために”というメッセージを、強く向けられることも多いです。
けれど毒親にならないでいるためには、自分が受けてきたこと、それが間違った扱われ方だったことを、まず受け止める必要があることも少なくありません。
そうでないと、「これはしてはいけない」「これは危険」と判断することが難しい場合も多いのではないでしょうか。
つらい作業ではありますが、たとえば自治体には無料で相談できる窓口 があります。
“相談する”のが高いハードルに感じられる場合は、“毒親”についての本などを読んで、まずは自分で手当てできる箇所を探してみるのもよいかもしれません。
毒親、という言葉に悲しい心当たりのある人は、まずは自分をいたわり、ケアしてあげましょうね。
●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/香南