親の高卒コンプレックス!? 小学校の卒業式で“袴”を着せることへの賛否
小学校で着せてる親って、子どもを大学に通わせる気がないのかなって思っちゃう。
もしくは、親自身が高卒とかで、袴を着られなかったから、そのコンプレックスを子どもで解消させてるのかな。いずれにしても、いい印象は全くないですね』(40代女性/小学生女の子、幼稚園児男の子のママ)
『袴姿の子、卒業式に何人かいましたけど……みんな着崩れちゃって見苦しく、だらしなかったです。集合写真を見ても、袴の子はダラダラの着物に疲れ果てた表情。こんなのが一生残るなんてかわいそう』(40代女性/中学生女の子のママ)
学校の先生からは、次のような呟きが。
『袴を着てきたせいで、1人でトイレに行けない と騒ぐお子さんが毎年いるんです。式の直前は忙しく手一杯なのに、トイレの介助につかなければならない。迷惑だなと思うことは正直あります』(50代女性/小学校教師)
『式の後、袴姿のまま校庭で遊び、着物を汚してしまった子がいたのですが……高価なレンタル品だったそうで、親御さんから大変なクレームが来ました。
先生がちゃんと見ていなかったせいだとか、クリーニング代を払えとか言われて参っちゃいました』(40代男性/小学校教師)
●卒業式、入学式にふさわしい服装とは
賛成派、反対派の意見それぞれに、うなずける部分はありますね。
迷ってしまいがちな卒業式・入学式の衣装。どのように選べばいいのか、今回のインタビューから見えてきたポイントをまとめました。
●(1)子どもの体に負担をかけないものを
子どもたちにとって式典はとても長く、出席するだけで疲れてしまいます。
洋装でも和装でも、子どもの体に負担のない服 を選ぶべきでしょう。襟元やウエストの締め付けが少なく、適度にゆるやかなデザイン・サイズ感のものがいいですね。
●(2)動いても見苦しくない
式典中は座っているだけですが、教室間の移動はあります。いつもと違う雰囲気にテンションが上がって、走り回りたくなってしまうことも。
動いても見苦しくない服を選ぶ、下着が見えないような配慮をするなどは重要なポイントです。
●(3)着脱がひとりでできる
トイレに行きたくなったとき、気分が悪くなったときなどに困らないよう、子ども自身で着脱ができるものにしておきましょう。チャックやホック、スナップボタン など、慣れていない留め具はありませんか?大人にとっては簡単なものでも、子どもには扱いが難しいものもあります。