TOEFLだけじゃない!? 世界で通用する大学入学のための資格試験4選
語学と数学分野のSATⅠとそれ以外の教科のSATⅡがあり、大学側がSATⅠのみ、またはSATⅡの一部を受験資格として指定します。
SATを運営するCollege Boardによると、『多くの大学がCollege Boardから直接スコアレポートを送るように受験者に要求している』とのこと。
College Boardは試験結果を登録した大学へと直接送ってくれるため、受験者は無駄なく入学や奨学制度にアプライすることが可能です。
試験そのものは何度も受験可能ですが、成績は過去複数回分のスコアがまとめてレポートとして出ます。
そのため、一番高得点の分だけを提出するということは原則できません。
日本からアメリカの大学へと進学を希望する学生が多いこともあり、国内にSAT対策予備校などもあります 。
ただし、アメリカ以外の国の大学への進学を希望する場合には、SATが資格認定として認められていないこともあるので要注意です。
●(4)GCE(General Certificate of Education)、GCSE、IGCSE、GCE-A、GCE-AS
SATやIBが主にアメリカで通用するのに対し、GCE群はイギリス系の国で広く用いられています。
GCEは総称にあたり、GCSEがもっとも基本的な中等教育最終段階に受けるイギリスの統一試験です。いわば、高校卒業試験のようなもの。
その科目はオフィシャルサイトであるGOV.UKサイトに掲載されていますが、国語や数学、語学といった主要教科以外に、デザイン、コンピューター、ダンス、ドラマ、宗教など幅広く専門性の高いものも含まれています 。
GCSEで一定の成績を収めると、大学進学のためのコースであるGCE-Aレベル、またはGCE-ASレベルへと進みます。
A(Advance)は上級、ASは準上級を意味し、ある程度専攻分野を決めて集中的な学習を行います。
日本の大学の教養課程、またはカレッジレベルともいわれます。
IGCSEはGCSEのInternational版で、世界各地にある英国系インターナショナル校で使われています。
大学進学を目指す場合は、IGCSEの後にAレベルを受験します。
GCEも原則学校教育を受けた後に受験し、受験回数は1度です。
●まとめとして
それぞれのテストに、通用しやすい得意な国があったり、受けるための条件もあったりするため、どれでも好きなものを選べるというわけではありません。