急ぎ運転はNG! 陣痛の妻を車に乗せて病院へ行くときの夫の心得4つ
●夫の心得(2)ルートや道路状況、駐車場の確認
「昼間は通れたのに!」なんてことになると焦りますね。工事で夜間通行止めということもあります。
また、時間帯によって渋滞する箇所や事故渋滞もあります。
『一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)』が挙げている渋滞しやすいポイントは、『橋を渡る手前の交差点付近、朝夕の通勤時間帯の駅前道路、踏切が多い場所、立体交差の合流など』だそうです。
基本的な経路はもちろんのこと、渋滞しやすいポイントは迂回路を考えておけば焦らずに済みますね。
そして、病院の入り口が夜間と日中で異なる 場合があります。それぞれの時間帯によって、車をどこに停めればよいのかをあらかじめ確認しておきましょう。
●夫の心得(3)荷物の積み込みは早めに
忘れ物はドライバーの心を乱します。
入院に必要なものが入ったバッグは家のどこにあるかを夫婦間で確認しておきましょう。そして、陣痛が始まったら早めに車へ積み込みましょう。
また、破水に備えた清潔なタオルやレジャーシートは、臨月に入ったら車に積んでおく といいですね。
エコドライブのためには不要な荷物を降ろすべきですが、これは例外です。
●夫の心得(4)急ぎ運転は厳禁
「うっ、産まれそう!」そんな言葉が後部座席から聞こえてきたら、誰だって思わずアクセルを踏み込みたくなるでしょう。しかし、それが事故のもとです。
『東京海上日動リスクコンサルティング株式会社』の主任研究員・北村憲康さんが、急ぎ運転の効果とリスクを提唱しています。
急ぎ運転の具体的な行動例には、以下のようなものが挙げられます。
・スピードを上げる
・車間距離を詰める
・信号の変わり目などは停止せずに通過する
・急な車線変更を繰り返す
・クラクションを多用する
どれもこれも、出産目前の妻を病院へ送り届けるという非常事態では、やりたくなってしまう行動かもしれません。
では、実際にこのような運転をすれば、早く到着できるのでしょうか?これについても、北村さんは実験を行っています。
22kmの区間を、制限速度で走行した場合と、制限速度より10km/h抑えて走行した場合を比較しました。結果は、約2分半の差で、制限速度で走行した場合の方が早く着きました 。これは、1kmあたり約8.2秒早く到着できる計算になります。
急ぎ運転をしても大した効果はないことがわかりますね。