500円からOK! 初心者が知っておくべき“少額投資”の知識
投資信託の分野では、なんと“500円から ”という少額投資が登場して話題になっています。ネットから申し込みできる点も、忙しい人には魅力的なようです。
しかし、素人目にはベストな投資先の判断が難しく、会社の各付けなどの情報も必ずしもあてにならないため、国債などと比較するとどうしてもハイリスクになります。
一方で魅力的なプランも多く、月に一度の買い付けを「1日につき数百円」の買い付けに分散し、価格変動による損失を軽減する方法(ドル・コスト平均法)をうたっている会社もあります。
予備知識がない人にとっては“大手を選んで、見極めはお任せ”ということになってしまうものですが、まずは各会社のプランをしっかり吟味して、投資先選びを慎重に行う必要があります。
投資額を増やしていくことによって大きなリターンが望め、期間も自分の意志で決められる点は国債とまったく異なります。
【投資信託のメリット】
・極めて少額からの投資が始められる
・投資額を増やしていけばハイリターンが望める
・ネットで気軽に始められる
・大口の投資を予定している人にとっては、良いトレーニングになる
【投資信託のデメリット】
・投資先の破たんなどによるリスクがある
・少額のままでは大きな利益は望めない
●「500円で始められる」の裏にある手数料赤字のカラクリ
「ワンコインで投資を始められる」と聞くとすぐに飛びつきたくなる人もいるかもしれませんが、500円の投資に最初から利益を夢見ることには無理があります。
「500円から投資できる」とうたっている信託会社は複数存在します。
多くは登録した口座から、定期的に資金を引き落としてくれる仕組みになっていますが、大手か否かに関わらず、投資の際に“手数料”が発生する会社があります。
もし500円投資を試してみたいなら、この手数料がかからない、または極めて安く済む業者を選ぶのが鉄則です。たとえば1回分の資金500円につき、数十円~100円ほどの手数料を引かれてしまったとしたら、ただでさえ元本が少ない上に赤字からのスタート となります。
もし月々の少額投資を行うとしたら、毎月500円を投資するよりも1年分500円×12か月=6,000円を投資して1回数百円の手数料で済ませる方が賢明です。
どちらにしても、この程度の資金では大きな利益は望めないことが前提ですが、ワンコイン投資には大きなメリットもあります。