私ってブス? 子どもの“容姿コンプレックス”への向き合い方4つ
女の子の母親である友人と会った際、よく会話に出るのが、子どもの容姿についての話。
「この子、旦那に似て目が一重で……」「私に似て毛深くてかわいそうで……」「うちの子、男の子と間違われてばっかりで気にしてて……」なんて心配そうに話しているんです。
男の子の母親が自分の子どもの外見について心配する声は今のところ、聞いたことがありません。やはり、女の子のほうが外見で判断されることが多いためでしょうか。
内閣府が行った『平成25年度 小学生・中学生の意識に関する調査』の中の、第1章第5節「1.悩みや心配なこと」についての質問でも、「容姿のこと」と回答している児童の割合が、小学生男子で0.8%、中学生男子で2.7%なのに対し、小学生女子は2.2%、中学生女子は8.5%と、いずれも男子を上回っています。
確かに、女の子は特に小学生〜高校生くらいの年齢になると、自分の容姿へのコンプレックスを否応無しに感じてしまうことがあります。
それは多くの場合、無神経な男子から「ブス」「デブ」などとからかわれたり、「かわいい」と言われる友達と自分を比べてしまったりすることで、「私ってブスなんだ 」と思ってしまうことから始まるのではないでしょうか。
では、親は子どもの容姿コンプレックスに対してどのように向き合えばいいのでしょうか?また、子どもが容姿コンプレックスを抱えないために親が注意すべきことはあるのでしょうか?
●(1)親は絶対に子どもを否定してはいけない
『小さいころからお母さんに、「あんたはブスだから、そんなかわいい服は似合わない」とか、「ブスなんだからせめて勉強はできないと」とか言われていた友達がいますが、そのせいで今でも被害妄想がひどく、自己評価が低すぎてまともに恋愛もできてないんです。
私にはかわいいほうだと思うのに。本人は未だに顔のせいだと信じてるけど、問題は卑屈な性格のせい。でもそれは、自分の子どもの容姿をバカにしてばかりいた母親のせい だと思います』(20代女性/会社員)
母親の子どもに対する言動の影響力は、想像以上に大きいものがあるんですよね。
一番身近で信頼できる存在である母親に否定されてしまったら、子どもは自分のことをダメな子だと信じてしまいます。
他人にどんなに容姿について批判されようと、親が全力で子どもを肯定 してあげたら、きっと全然違う結果になるでしょう。