全学年対応ってホント? 小学館の学習雑誌『小学8年生』を買ってみた
●子どもたちの反応は……?
この小学8年生、子どもたちはどう受け止めるのでしょうか。
夏休み中のある日、筆者宅に近所の小学生と保護者さんたちを集め、実際に読んでもらいました。
『自由研究や工作をどうしようか悩んでいて、いろいろ本とかネットを見ていたんだけど、この本に載ってるのが一番ピンときた。大きな写真つきで見やすい し、作り方も分かりやすく書いてあるのがいいと思った』(小学4年生女子)
やはり、自由研究特集は大人気の様子。
まだネタが決まっていないという子たちが大半だったため、友だち同士であれこれ言いながら読み込んでいました。
研究の方法だけでなく、よく見せるためのまとめ方まで教えてくれているのも嬉しいポイント。サラッと読むだけでも、かなり参考になったようです。
ただし、紹介されているネタの難易度は少々高めです。
親が手伝わずに最後までできるのは、5年生以上かなという印象はありました。
『謎解きゲームのページ、マンガのページ、読み物のページ。たくさん読むところがあってビックリした!』(小学5年生男子)
小学8年生はそれほど分厚い本ではないのですが、中身がギュッと詰まっていて読むところが豊富なんです。じっくり読むとしたら、高学年の子どもたちでも何日もかかりそうです。
ということは、帰省のお供に最適 なのでは?移動が長くても、帰省先でちょっぴり退屈しても、この1冊があれば困らず過ごせそうですね。
低学年のお子さんを持つママからは、こんな感想もありました。
『小学1年生の娘にとっては、内容が少し難しかったようです。付録の顕微鏡も見るにはコツが必要で、1年生がうまく扱うのはちょっと厳しいものでした。
3年生のお兄ちゃんは楽しく読んでいたので、学年でこれだけ反応の差がでるんだなと興味深く思いました』(30代女性/3年生男の子・1年生女の子のママ)
1年生と6年生の差は大きいもの。
全学年対応型の雑誌とはいえ、どちらも同じように興味を持ち、楽しめるのかといえばちょっぴり難しいようです。
わが家に集まった子どもたちを見ても、1年生や2年生は写真を眺めて喜んでいる感じ。記事を読み、理解できるのは3年生以上の子どもたちかなと感じられました。
小学館の学年雑誌は『小学1年生』だけまだ出されていますから、1年生のお子さんにはそちらのほうが楽しく読めるかもしれませんね。