子育て情報『さわって実感! 子供に“命の大切さ”を教える動物介在教育学のポイント』

2017年8月22日 19:55

さわって実感! 子供に“命の大切さ”を教える動物介在教育学のポイント

ヘビはママたちにとってはちょっと気持ちが悪いかもしれませんが、実はアオダイショウは性格がとてもおとなしいヘビで、人間に何の危害も加えません。

それどころか、都市部で増えすぎているネズミを捕食しますので、人間の暮らしの衛生面にも大きな貢献 をしてくれているのです。

こうして考えると人間はオタマジャクシともカエルともアオダイショウとも共存・共生しているわけで、まずそういったことが子どもたちに伝わらなければ「子どもに命の重さを伝える」といってもなかなか難しいものがあると思われます。

●まず「あたたかい」「やわらかい」といった感性から入る“動物介在教育学”

そこで今回ご紹介する“動物介在教育”ですが、これは帝京科学大学教授で農学博士の花園誠先生がわが国では第一人者として知られる学問分野です。

まずは理屈よりも子どもたちに動物と触れ合ってもらい、そこで感じる感性から“いたわり”“慈しみ”“自分とは違う種への敬意”“寛容”といった現代の人間に求められている大切なものを育んで行こうといった主旨の研究領域です。

花園先生によれば、就学前の小さな子どもたちにはまずハムスターやモルモット、ウサギといった小さくてかわいらしい哺乳類の小動物と触れ合ってもらうのがいいようです。

彼らをなでたり抱っこしたりして感じる「あたたかい」「やわらかい」といった感覚は子どもたちがママとの触れ合いで感じてきた“ぬくもり” を思い起こさせ、このぬくもりをある日突然に感じることができなくなる悲しさについて考えるきっかけになる場合もあるとのこと。

また先生は、小学校の中学年・高学年の子どもたちにはヘビやカメなどの爬虫類 に触れさせることを奨めています。


「ヌルヌルしてて気持ち悪い」と感じる子どももいますが、彼らがわたしたち人間のすぐそばでそれこそ太古の昔から共に生きてきた事実は“命の多様性”を感じてもらうのにうってつけだといいます。

自分たちとは種が違っても赤ちゃんヘビや赤ちゃんカメが必死にエサを食べようとする姿はけなげで愛らしく感じる子が多いようです。

そして花園先生は、ウシやウマ、ヒツジといった農業や繊維工業などの産業にかかわる動物に触れることによって、人間と動物たちとの共生関係について学ぶことができるといいます。

言葉だけで「命は大切だよ」「ママに二度とあえなくなったら悲しいでしょう」

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