子育て情報『甘く見ちゃダメ!? 夏山登山に必要な持ち物と注意すべきポイント』

甘く見ちゃダメ!? 夏山登山に必要な持ち物と注意すべきポイント

また、山の中で過ごす時間が長くなると、それだけ寒暖差を体験することにもなります。雨が降って濡れたところへ夏とは思えないほどの冷え込みに見舞われれば、かなりの体力消耗となり、命にもかかわることがあります。

そこで活躍するのがフライシートやビニールシート 。フライシートは本来、テントの上のカバーとして使うものですが、動けなくなったとき、雨に降られたときには、屋根や大きな傘、毛布のかわりにもなってくれます。

大きめのビニールシートでも代用が可能でしょう。

●山の常識エチケット用品

ハイキングコースや山小屋の近くを除けば、山にトイレはありません。ゴミ箱もありません。数時間を超える登山には、携帯タイプのトイレ があると安心です。


スコップで穴を掘ったり土をかけるという方法もありますが、スコップはかさ張るのが難。また、登山中にでるゴミはたとえ紙や食物などのいつかは土にかえるものであっても、持ち帰りが原則です。

最初からゴミになりそうなものを減らすのはもちろん、そのためのゴミ袋も持参しましょう。

●夏山登山の注意ポイント

“夏”だということに油断しないことがもっとも重要なポイントになります。山の夏は街の夏とは違います。

昼間は思いがけないほど暑くなり、朝晩はもちろん天候次第で驚くほど冷え込みます。暑さ寒さをさけて飛び込むコンビニもタクシーも存在していません。

熱射病・日射病や熱中病を防ぐために、体温調節のできる衣類、着替え、防水グッズ などは、たとえ短時間で終える予定の登山であっても必須アイテムとなることを肝に銘じて荷作りをし、心構えをしておくことが大切です。


また、夏山登山が持つ気軽なイメージから、体力以上のルートを選ぶことは、過労と事故を招く可能性があります。余裕のあるスケジュールを組むよう注意しましょう。

●まとめとして

登山はその自然の楽しさを享受する最適な手段ですが、自然を甘く見るとしっぺ返しをくらうこともあります。

夏山の清々しさや美しさを楽しむためにも、必要な装備や注意を十分に確認してから山に入りたいですね。

【参考文献】
・『ヤマケイ登山学校8 夏山』野村仁・著
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/ゆみ
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