子どもと遊びたかった! 先輩ママの“子育ての後悔”エピソードと解決策
こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。
私は子育てや幼児教育に関するお話をさせていただく機会が多いのですが、ママたちから「もっと早く知って、そうすればよかった……」といった感想をよくいただきます。
私自身、専門家ではありますが、自分の子育てでも「もっと早く知っていたら……」と思うことがあります。
そこで今回は、先輩ママたちが後悔していることを取りあげ、心理学的な解決策などについて考えてみたいと思います。
●家事が忙しく、子どもとあまり遊ばなかったこと
子育ての後悔としてよくお聞きするのは、“お子さんとあまり遊ばなかった”というものです。
今も昔もママは日々の生活に忙しく、ある程度大きくなると、一緒に遊ぶことも少なくなってしまうようです。
ベネッセ教育総合研究所の調査(2015)によると、平日の家事を自分が8割以上分担していると感じているママが88.1% もいることがわかりました。
このような調査結果からも明らかなように、ママの家事負担は重く、子どもと遊ぶには体力的にも精神的にも厳しい状況がうかがえます。
また、最近では子育て中であっても、モデルルームのように片づけられている部屋が理想的であるかのようにメディアで取りあげられることもあり、家事に対してますますプレッシャーを感じているママも多いように感じます。
児童精神科医の佐々木正美先生の著書『ママの心がふわりと軽くなる子育てサプリ』の中では、“子どもがいる家は散らかっているのが当たり前 ”と述べられています。
また、佐々木先生は“家事も大事だが、子どもや夫を笑顔にすることのほうがはるかに大切”といったようなことも語られています。
私自身、部屋が散らかっているとイライラしてしまいがちですが……佐々木先生のお言葉を胸に、自信をもって片づけないときもあります(笑)。
そして、日々忙しく遊ぶ時間がないと悩むママにお伝えしたいのは、子どもにとってはママとの家事は“遊び”にもなるということです。
どうやったらお子さんが家事を“遊び”として楽しめるかをぜひ考えてみましょう。
たとえば、わが子が喜ぶ“家事遊び”は、洗濯物を畳めた数を競う遊び です。
うれしそうに目を輝かせながら必死に畳んでいます。ポイントは、ママが畳みなおしたり、ダメ出ししたりしないことです(回数を重ねると大人よりも丁寧な仕事をしてくれます笑)。