こんにちは。ママライターのマエジマシホです。
2017年は、8月が終わるとあっという間に残暑が去って秋らしくなりましたね。
秋になると空気が乾燥するため、遠くの景色や夜空が綺麗に見える季節です。
日本では古来から『秋の夜長』と称して次第に長くなる夜の時間を楽しむ風習がありました。
その代表的なものが十五夜です。ただ同じ月を楽しむ風習に、『十三夜』があります。
十五夜よりも知名度は低いですが、十三夜も名月を楽しめるんですね。
そこで今回は、月を愛でる風習のひとつ、『十三夜』について詳しく見ていきます。
●まずは十五夜について詳しく知っておこう
十三夜のことを知る前に、十五夜について詳しく知っておきましょう。
十五夜は、満月を指す言葉ですが、特に旧暦8月中旬の満月を指して古来から『十五夜』と呼んでいます。
旧暦と現在の暦は1ヶ月ほどずれているので、現在の暦でいうと『十五夜』は9月中旬以降の初めての満月を指すことになります。
『十五夜』は秋になって初めての満月を愛でるだけの風習ではありません。
里芋などのイモ類を月へのお供え物とすることから、秋の実りに対する感謝を示す意味も持っています。
お供えするイモについては、地域によって様々で、代表的なものは里芋ですが、地域によってはさつまいもをお供えすることもあります。
他のお供え物としては、団子とススキが挙げられます。
団子は、秋の収穫物を象徴するものであり、また、団子の形が満月と同じだからという意味があるようです。
ススキは、稲穂の代わりで、本物の稲穂ではない理由は、十五夜の時期はまだ稲刈りが終わっていないため、見た目が似ているススキが登場することになったと言われています。
『十五夜』の別名でもある『中秋の名月』は、旧暦でいう秋の中頃に見られる満月 という意味があります。
●十三夜のことも知っておこう
次に、本題の十三夜についても知っておきましょう。
十三夜は、旧暦の9月13日あたりの月のことを言います。十五夜は満月ですが、十三夜は満月ではありません。満月に近いですが、やや欠けている月を見ることになります。
十五夜が中国から伝わった風習であるのに対し、十三夜は日本独自の風習 です。
十三夜の風習が根付いた理由として考えられるのは、古来から日本には、大地の実りに感謝する風習があったことが挙げられますが、所説あります。