読書嫌いを克服する! 図書館を使った子どもを本好きにさせるコツ
こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。
秋といえば、“読書の秋”ですね。
「お子さんと読書を楽しみたい!」と考えているママもいるのではないでしょうか。
今回は、読書を楽しむうえで図書館を上手に活用するアイデアをご紹介します!
●図書館に行った回数
皆さんは普段どのくらい図書館に行っていますか?私は子どもたちと月に2回ほど図書館を利用しています。
日本経済研究所(2005)では、1ヶ月の間に地域の図書館に行った回数を調査しています。
それによると、小学生の約半数は、1ヶ月の間に1度も図書館に行っていないことがわかりました(小学校2年生:47.2%、小学校5年生:58.3%)。
また、日本経済研究所の調査では、1ヶ月の間に本を読まなかった人を対象にその理由を尋ねています。
その結果、小学2年生の本を読まなかった理由のトップは、「読みたい本がないから(46.2%)」であることがわかりました。
私は、本を読まないのはてっきり“本が嫌いだから”だと思っていたので、“読みたい本がないから”という理由に驚きました。
この調査からわかることは、子どもは読みたい本があれば本を読む ということです。
ぜひ、お子さんが読みたいと思える一冊を一緒に探してみましょう!
●なんといっても蔵書の数が魅力
読みたい本を探すために本屋さんに行くのももちろんオススメなのですが、図書館の魅力は何といってもその蔵書の数 です。
例えば、一口に動物に関する本といっても、赤ちゃんが対象のイラストのみが描かれた本から専門家が読む本まで、さまざまな種類の本が置かれています。
ですから、お子さんの好みにあったお気に入りの一冊が見つかる可能性が高いです。
普段なかなか本を読まないお子さんなら、まずはたくさんの蔵書の中から、お子さんがどの本を選ぶかを(口を挟まずに)じっくり観察してください。
5冊くらい選んでもらえば、お子さんの好みはだいたいわかると思います。
ちなみにわが子の場合は、恐竜や動物、昆虫がテーマの本ばかりを選びます。
また、なぜか自宅にある図鑑の旧版(中身はほとんど同じ)も借りようとします。私からみると「同じでしょ?」と思うのですが、旧版と新版の違いを見比べたり、旧版に自分の知っていることが紹介されたりしているのが楽しいようです(笑)。そして、お子さんの好みの本がわかったら、同じ系統の本を定期的に自宅の本棚へ加えておくとよいでしょう。