皆さんこんにちは、ママライターのあしださきです。
「食育」という言葉が一般に浸透する少し前、2002年頃に「産地偽装」事件など「食の安全」を根底から揺るがす出来事がこの日本で多発したということを覚えていらっしゃる方は少なくないかもしれませんね。
そもそも「食育」という言葉は、石塚左玄が1896年と1898年の著作の中で「体育智育才育は即ち食育なり」と自ら造語し用いられたのが最初だったと言われています。
その後1903年に当時の報知新聞編集長であった村井弦斎が連載小説「食道楽」の中で、
「小児には徳育よりも、智育よりも、体育よりも食育がさき。体育、徳育の根元も食育にある」
と書いていることも後に知られるところとなりました。
そんな中産地偽装事件の後「食育基本法」が2005年6月に成立。
この法律の成立で、これからの日本では食育によって国民が生涯にわたって健全な心身を培い豊かな人間性を育むことを目指すということが国民のひとりひとりに向かって宣言されたと言えるのだと思います。
このあたりからでしょうか?子育てをしているママたちの間でも「食育」への関心が急激に高まっていった のは。
子どもの口に入るものは今の健康だけでなく将来の病気や寿命にも関わる大切なもの。
それを一番に考え、食事のみならず「お菓子」には人一倍気を使うママがいるという話をよく耳にするようになりました。
実際わたしもママになって、たくさんの家庭の子育てを垣間見るチャンスがありました。
すると、時々独創的方針で「食育」するママに出会ってしまいます。
そこで今回は、私が出会った「お菓子」に関する取り組みが独創的な例を2つご紹介したいと思います。
●①おやつは甘煮にした「豆」
長女が幼稚園に入園する前、体操教室に通わせていました。
そこでできたお友達に誘われて大きな子育てサークルの遠足に体験で参加させてもらった時のこと。
公園でレジャーシートを敷いてみんなでお昼を食べ、食後に子どもたちがおやつを交換し始めたところ、
「ごめんなさいね。
うちの子どもにはくださらなくて大丈夫よ。」というママさん。
見るとそのお子さんはタッパーに入った甘露煮のお豆を食べていました。「うちではおやつはさつまいもか、こういう豆しか与えていないんです。」
私は初めての子育てでしたから、市販のラムネやキャンディーを食べさせている自分が恥ずかしいと思って、ちょっと落ち込んでしまいました。