寒い冬でもスクッと起きる!? 子どもが機嫌よく起きるためのママの知恵
こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。
12月となり一段と寒くなってきましたね。
この時期は、「寒くて起きたくない!」というお子さんもいると思います。
そこで、今回は寒い冬でも子どもが元気に起きられるアイデアをご紹介 します。
●「起きたら嬉しい」という経験をかさねる
早起きが得意なママがよく口にするのが、「早く起きた時間で○○できるのが嬉しい」という言葉です。
○○に入るのは、「美味しいコーヒーが飲める」「勉強ができる」「運動ができる」など人によってさまざまですが、共通しているのは「起きること=嬉しい、楽しい」ということです。
これは、子どもも同じです。
たとえば、わが子の場合は、朝食に大好きなパンケーキが用意されているのがわかると嬉しそうに起きてきます。
また、今は動物の絵を描くことに夢中なので、夜寝る前に「朝早く起きて、絵を描いたら?」などと、朝に楽しみをとっておくような声をかけておくのも効果的です。
このように、夜寝る前にお子さんが起きたら嬉しくなるようなものを用意しておく のも1つだと思います。
●目覚まし時計を利用する
子どもの心理学的な支援では、“自分で計画したことは実行しやすい”と言われています。
ママが起こしてあげているのに文句を言われてしまうというのは“あるある”エピソードですが、ママに起こされると嫌がるお子さんでも、自分でセットした目覚まし時計の音だとスッキリ起きられる 場合があります。
「明日は何時に起きようか?」などと話し合い、お子さん自身にセットしてもらうのがポイントです。
“目覚まし時計をかけて、自分で起きられた”というような、「自分でできた」という体験は、お子さんの心の成長にもつながります 。
ちなみに、わが子も自分専用の目覚まし時計があることが嬉しいようで、セットした日はいつも以上に機嫌よく起きてきます。
時計に興味をもちはじめたお子さんにぴったりな子ども用の目覚まし時計もたくさんありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
●自分から起きてくる時間を確認しておく
朝起きの行動分析を行うことがポイントとなります。簡単にいうと、「どんな状況の時、機嫌よく起きられているか」を把握します。たとえば、機嫌よく起きられた朝の前日の様子はどうだったか(例:園や学校での様子、睡眠時間、睡眠の様子)、当日の状態(例:園や学校のスケジュール、天気、からだの様子)