「優しい子に育って欲しい」相手の気持ちが理解できる子育て方法
「春になってあたたかくなれば、また葉っぱが生えてくるようだね」と一緒に図鑑などで調べながら、春までどうやって育てるかを話し合いました。
英国に住んでいた夫の話だと、ガーデニングは季節が終わると花を引っこ抜いて入れ替えるらしいのですが、1つの植物を長く育てる風習は日本人っぽい心の現れなのかもしれません。
少し話は脱線しましたが、子どもは枯れてしまった原因がわかったことで安心し、また、育ちやすい環境や時期があることも体験的に学ぶことができました。
このような体験的な学びは、子どもが楽しく学ぶためにとても大切なことです。
●植物を育てることによる心の成長
“相手のことを思いやる”というのは、昨今のニュースなどを見ていると、大人でもなかなか難しいことかもしれません。
つまり、成長すれば自然に身につくものではないということです。
植物を育てていると「大きくなったかな」「元気がないな」など自分以外の対象に目を向けますし、植物の気持ちになって推測することを始めます。
心理学では視点取得(してんしゅとく)といって、人の気持ちをわかろうとする基本的な人間の機能 です。
この機能と感情をうまく連動させることが、思いやりや優しさにつながります。つまり、自分の視点だけで考えないことが重要なのです。
「お水が足りなさそうだからあげよう」「元気に育ってほしいから、もっと明るい場所に置こう」など、毎日の観察をもとに、自分のことだけでなく植物のことも考えられるようになったら素敵ですね。
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最後に少し、わが家の取り組みをご紹介します!
昨年の夏、アサガオの種を上級生からプレゼントされたため、育ててみることにしました。
1つの鉢で育ててもよかったのですが、子どもにとっては“自分”の花というのは特別な存在になるので、パパ、長男、次男と3つの鉢に分けて育てました。
アサガオの本で成長の様子を学びながら、今か今かと発芽を待ち望みました。
しばらくすると、ポツポツと芽が出てきたのですか、なぜか長男の鉢の芽だけが出ず・・・。
男の子は1番にこだわりやすいといわれますが、わが子も例外ではなく・・・誰よりも早い発芽を望んでいたため、肩を落としていました。
そんな長男に対しては、「みんな同じスピードで大きくなるわけじゃないんだよ」「後からぐんぐん大きくなると思うよ」