仕事も家庭も笑顔にしたいパパとママのための「アドラー心理学」
アドラー心理学を元に、夫婦仲の改善方法や子育てのコツなどを連載中の熊野英一さん。
熊野さんは、アドラー心理学を用いた子育て事業をメインに行なっているコミュニケーションのプロ。
そんなアドラー心理学や子育てに精通している熊野さんとは、一体どんな方なのでしょうか。そこで、熊野さんの経歴や現在の事業内容などを通して、「アドラー心理学」を知ったきっかけを伺いました。
華やかなキャリアの会社員時代
●華やかなキャリアだった会社員時代
ー今までの経歴を教えていただけますか?
仕事は、最初にメルセデスベンツで人事を担当し、そのあとにMBAを取りにアメリカへ行って、そのままアメリカの製薬会社のイーライリリーでマーケティングを担当。次に国内の企業での保育サービスの統括を経験し、その保育の経験を元に独立しました。
プライベートは、メルセデスベンツ時代に同じ部署の女性と結婚し、2人の息子がいます。今は離婚していますが、家族みんな仲良しですよ。
アドラー心理学のおかげかもしれません。
●独立準備のために保育の仕事をするが…
ー外資系から保育への転職理由は何ですか?
メルセデスベンツもイーライリリーも、スマートな会社でした。でも、ワクワクしなかったのも事実です。学生時代から独立したいという意思もあり、保育の仕事で起業を考えていました。
そんなときに、知り合いから保育の仕事のオファーをいただき、引き受けました。でも、思っていた以上に保育の世界は厳しかった。論理的な思考をしても解決できない問題ばかりで、もう頭がパンクしそうになりましたね。
激務のおかげで激ヤセするし、家族の時間は減っていくし、あの1年半は本当に辛かったです。
知ってますか?足って痩せるんですよ。履いていた靴がパカパカになるんですよ…。
●問題ばかりの保育の世界を変えたい
ー会社を辞めて独立したきっかけは何ですか?
私が働いていた会社が、他の会社に吸収されることになりまして、そのタイミングで私も辞めました。辞めたときは、次の会社も決まっていなくて、妻に怒られて関係が悪くなったのを覚えています。
ただ、もう会社員をやる気にはなれなくて、学生時代から思い描いていた独立を決意したんです。事業内容は、もちろん「子育て」関連です。保育の世界で働いていた身として、必ず役に立てると思いました。
事業に行き詰まっていたときにアドラーに出会う
●保育の仕事を通して感じた問題点
ー現在の事業内容を教えていただけますか?
私の行なっている事業は、大きく分けて「子育て」