2016年3月20日 18:00
花粉症の人は要注意! 「口腔アレルギー症候群」を起こす食べ物&対処法
【ママからのご相談】
小学生の子どものママです。子どもが昔からキウイが苦手です。
私は酸っぱい味が苦手なのかなと思っていたのですが、キウイを食べると喉がイガイガして気持ち悪くなるからだと言われました。
私や夫はキウイを食べても特に何も違和感はないのですが、子どもは食べ物アレルギーなのでしょうか。
●A. お子さんが花粉症などのアレルギー体質であれば、口腔アレルギー症候群の可能性があります。
ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。
ご両親が食べても特に問題ないのに、お子さんが喉の違和感を訴えられる食べ物があると心配ですよね。
実は、特定の果物や野菜を食べると喉がイガイガして気持ち悪くなったり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が現れたりする方は結構おられます。
これを、口腔アレルギー症候群 と呼びます。
今回は、果物や野菜と口腔アレルギー症候群の関係や、花粉症との関係、そして対策についてご紹介しましょう。
●口腔アレルギー症候群とは?
口腔アレルギー症候群とは、花粉症の患者さんが果物や野菜を食べることで、口腔内にアレルギー症状が起こり食べ物が直接触れた口や舌、喉がかゆくなったり腫れたりする症状のことです。
口腔内だけでなく、じんましんや吐き気、腹痛などの症状が出る場合や、まれに喘息発作やアナフィラキシーショック が起こることもありますが、症状の現れ方には個人差があります。
●口腔アレルギー症候群の原因は?
口腔アレルギー症候群の原因は、原因となる食べ物が直接、口腔粘膜に触れることで起こるアレルギー反応と言われています。
花粉症の方は、花粉が飛ぶ季節だけアレルギー症状を起こすと思われている方も多いのですが、実は普段食べている果物や野菜の中にも花粉症の原因となるアレルギー物質(アレルゲン)が含まれている場合も多いのです。
そして、ある特定の花粉にアレルギーを持つ花粉症の方が同じアレルゲンを含む果物や野菜を食べると、花粉症と同様のアレルギー症状が出てしまう のです。
これが口腔アレルギー症候群の原因です。
●口腔アレルギー症候群の原因となる主な食べ物
花粉症の原因物質がさまざまあるように、口腔アレルギー症候群を起こす食べ物もたくさんありますが、ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。●(1)イネ科の植物にアレルギーがある場合
バナナ、トマト、メロン、セロリ、オレンジ、スイカなど。