水曜の16時がキケン!? 子どもを不審者から守る「防犯対策」のポイント
【ママからのご相談】
最近、誘拐事件の犯人が逮捕されて話題となっていますが、今回の事件に限らず、近年子どもが被害者になる事件が多いので、親としてとても心配です。
私が小学生のころは、学校が終わるとランドセルを玄関に放り投げ、夕方遅くまで友達と楽しく遊んでいた記憶があります。
しかし、今の時代ではそのように自由に遊ぶことができない危険な世の中になってしまっていることが残念で仕方ありません。
子どもにしっかりとした防犯意識を持ってもらうにはどうすれば良いでしょうか。
●A. 不審者事例データを参考にして考えてみましょう。
ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。
私たち親にとって、近年の子どもが被害者となる事件の多さに驚きと不安を感じずにはいられませんよね。
こんな危険な時代だからこそ、今一度“自分の身は自分で守る”ということを親子で考える必要があります。
そこで今回は、現在報道されている誘拐事件のあった埼玉県のデータを参考に、子どもが事件に巻き込まれないための“自己防衛の知識”を一緒に考えていきたいと思います。
●声かけ事案は“水曜16時”が最も多い
埼玉県警察による『子どもに対する声かけ事案』の“時間帯別発生状況”に注目してみたいと思います。
このデータを見てみると、“声かけ事案”は15〜16時の時間帯に最も多く発生している ことが分かりました。
これは学校帰りや遊びからの帰宅時間帯である夕方が狙われやすいことを示唆しています。
一方、意外と知られていないのは、朝の7時も発生件数が多い という事実です。
朝、学校に向かっている時間帯に声かけ事案が発生していることを、子どもと話し合っておきましょう。事前に知っておくことで適切な対処を取ることができます。
地域の方々との日頃のコミュニケーションを大切にし、子どもを見守ってもらえるような関係性を作っておくことも有効です。
また、声かけ事案が最も多い曜日は水曜日で、子どもが多く遊んでいる土曜や日曜は逆に発生件数が少ないことが分かっています。
次に、月別の発生状況にも注目してみましょう。
平成26年と27年の資料ですが、意外にも8月が最も声かけ事案が少なく、9〜10月が最も多い という結果となっています。これには日照時間が関係していると考えられ、明るい時間の多い8月は犯罪をしにくい傾向にあると推測できます。