やる気をアシスト! 子どもの考える力を育てる「自主学習」のポイント
【ママからのご相談】
娘が小学校4年生になったので、毎日の宿題に“自主学習”が加わりました。
担任の先生には「何を書いてきてもいいよ」と言われているのですが、娘は「何を書いたらいいか分かんない」と困っている様子です。
結局、ただイラスト(漫画のキャラクター)を描いたり、簡単な日記を書いたりして提出しています。これでは“自主学習”にならないのではないかと不安です。
“自主学習”って一体どんな勉強をすれば良いのでしょうか。皆さんはどのような内容で勉強をされていますか?
●A. 今日の“授業の一番大切なこと”を教科別にノートに書き出してみましょう!
ご相談ありがとうございます。ママライターのパピルスです。
進級した子どもたちがそろそろ新しいクラスに慣れてきたころでしょうか。
中学年以降(学校によっては低学年から)、先生から出された課題に加えて、「自分で学習する内容を決めて勉強する」=「自主学習(自主勉強)」が新たに宿題に加わったというご家庭も多いことと思います。
もともと“自主学習”という概念は、『全国学力・学習状況調査』で常にトップを維持している秋田県の小学生が、毎日取り組んでいるということで注目を浴びた勉強法です。
現在ではその流れを受けて、多くの小学校で自主学習が行われていますが、その取り組み方はさまざまです。
実際、筆者の子どももこれまで4人の先生のもとで自主学習に取り組みましたが、先生によって認識に大きな違いがあり 、とても驚きました。
周囲のママに聞いても、細かく自主学習のやり方を指導する先生もいれば、「とにかく1日1回でもノートに向かえば良し(お絵かきでもOK)」という先生もいるとのこと。
後者のように漫画のキャラクターを書いただけでOK!という方針は子どもにはうれしいものですが、親としては「せっかくなら何か身になることを……」と思ってしまいますよね。
そこで今回は、『自主学習ノートへの挑戦』という本を参考に、確実にお子さんの力となる“自主学習”の方法についてご紹介します。
●自主学習の目的は、“自ら学び自ら考える力の養成”
自主学習とは、その字が表すとおり「自らが主体となって学ぶ」 ということに他なりません。
これは、現行学習指導要領の大きな狙いである、“自ら学び自ら考える力の養成”に直結しています。
適切な自主学習を繰り返すことで、自発的に学び考える力が育成される……それが自主学習の本来あるべき姿なのです。