もう4歳なのにナゼ? 子どもの「指しゃぶり」をやめさせるサポート方法
●指しゃぶりはいつまで続くのか
ご相談者様と同じように、「この子は一体いつまで、こんなことをするんだろう」と悩まれている方も少なくありません。
指しゃぶりは不安な心を示すサインですから、心が満たされる状態を作ってあげる ことが必要です。
以下は、取材をしたり、学習塾の講師をしていたときの面談などで聞いた話です。
・『小学1年生なのにお気に入りのタオルケットがないとダメなんです』
・『17歳の娘は、未だに指しゃぶりをしています』
・『年長になっても爪かみをしています』
・『小4なのに手だけでなく、足の爪やあまがわまでかんでいます』
・『3歳からずっと今(当時8歳)まで指しゃぶりをしています』
というように、不安な気持ちが解消されないと「ついやっていた」という状況になってしまう子どもたちも多くいます。
大人でも爪かみをしてしまうことがありますよね、それと同じです。
その子によって、何が不安材料になっているかはわかりません。そのため、親が早いうちに気がついてあげることが大切なのです。
●心を安定させるために親ができること
新しい環境で不安ということもあるでしょうし、親にもっと甘えたいという気持ちから起こることもあります。
個々によって原因は変わります。
指しゃぶりなどの行動を見せたときは、叱らないであげることが大切です。外出時に指をしゃぶっていたりすると、つい無理矢理やめさせようとしますよね。
注意しすぎたり、無理矢理にやめさせようとしたりすることは逆効果 になってしまいます。
そんなときは、抱きしめてあげたり、手をつないで微笑んであげたりすることが有効です。子どもはスキンシップを通して安心感を受け取ることができるからです。
日常であれば、それとなく遊びの方に注意を向けてあげるとか、時間的に余裕のある生活をすることも効果があります。
そして子どもと接する時間を増やしてあげましょう 。
ニコニコしたママと過ごせるだけで自然と指しゃぶりをしなくなる方向に向かいます。
また、夫婦が仲良く話をする姿や、過ごしている姿を子どもが見るだけでも安心することにつながります。「早くやめさせたい!」と相談者様が焦れば焦るほど、その気持ちがお子さんに伝わってしまいます。そのため、やめさせるのに逆に時間がかかってしまうのです。
まずは、お子さんに安心感を持たせるために、何に不安を感じているのか見てあげて欲しいと思います。