千葉の中止はナゼ? 日本で「保育園」建設に必要な条件3つ
こんにちは、ママライターの広瀬まおです。
『保育園落ちた日本死ね!!!』というブログをきっかけに改めて注目を浴びた“保育園問題”。
入園を心待ちにしているママや待機児童が多い中、千葉県市川市の私立保育園が周辺住民の反対にあい、建設中止になるというショッキングなニュースも報道されました。
●働きたいママにとって、保育園の増加は切実な問題!
保育園問題を巡って、ママたちからは「内定を取ったのに入れなかった」「育休がもう終わるのに入れない……仕事を辞めろってこと?」という声が漏れ聞こえます。
私自身、入園できずに無認可の保育所を使いましたが、ひと月の代金が非常に高く、なんのために働いているのかわからなくなるほどでした。
そんな中での保育園建設中止のニュース。「保育園増やすことの課題ってなに?」を調べてみました。
●保育園を建設するために必要なことって?
まず、保育園を建設しようと思ったら、厚生労働省が定めた基準 を守る必要があります。
そのガイドラインには、園舎の広さや、園庭の有無、細かな設備や人員配置にいたるまで、かなり細かく決められています。
自分の身を自分では守れない子どものために、先に国が環境を整えてあげようという考えですね。これらがクリアされて、初めて保育園建設の許可が下ります。
では、保育園を建設するのためには何が必要なのでしょう。
●なにはともあれ土地の確保
保育園の建設にあたり、必要なのはまず土地です。建物を建てる場所がなければ、お話になりません。
厚生労働省のガイドラインでは、園の最低限の広さも決められています。
千葉県市川市の私立保育園の建設中止問題では、「車が相互で通行できない狭い道を登園ルートにするのは園児に危険が及ぶのではないか」という指摘がありました。
登園・降園で園児だけではなく、その保護者も行きかう通園ルートにも配慮が必要になります。
●実は難しい? 保育士の確保
園児を保育するにあたって、プロの保育士を雇う必要があります。
厚生労働省のガイドラインによると、0歳児は3人に保育士1人~ などと細かく設定されています。
しかし、保育士の数は年々減少。理由は給料の安さだと言われています。他の公務員と比較すると、9万円ほど収入が低いのが現状です。
そのため、どんなに「子どもが好き」という気持ちを持っていても、仕事として続けるのが難しい……と感じる人が増えているのです。