現役教師に聞く! 子どもが「居残り」させられるワケ&対処ポイント
【ママからのご相談】
小6の息子のことです。新しい担任になってからほとんど毎日居残りがあります。居残りすること自体は別にいいのですが、習い事に間に合わない時間まで残されることもあり、困っています。
5年生のときには居残りが一切なかったので、6年生になってからの居残りの多さに納得がいきません。勉強ができないから残されているのでしょうか。
●A. 優先するべきは学校ですが、居残り時間の上限を先生と相談してみてはどうでしょう。
こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。
ご相談ありがとうございます。
「居残り」と聞けば、どうしても「うちの子は勉強できないのかしら?」と不安になってしまいますよね。親として当然です。
居残り問題について、現役の小学校教諭をしている友人に話を聞いてきましたので、参考にしていただければと思います。
●居残りはどうして発生するのか
居残りをさせる先生は、何を考えて行っているのかという点が気になり、小学校教諭の友人に話を聞いてきました。
『する先生としない先生がいるけど、居残りをさせる先生は、クラスのみんなに学習する力をつけさせたいと考えている ことは確か。それだけでなく、クラスみんなにできるようになって欲しいと思っているのではないかと思う』と、話していました。
居残りはたいていの場合、前日の宿題でやってこなかった分や、授業で行った課題の終わっていない分を終わらせるという目的ですることが多いようです。
居残りをさせる先生は、「子どもたちみんなに学力をつけさせたい」という思いから居残りという手段に出ているということがわかりました。
ただし、居残りをさせない先生がいるのも事実です。
『こういう先生は、帰りが遅くなると危ないからと考えているか、宿題の量がクラスみんなの適正量である可能性が高いのではないか』とも話していました。先生によって居残りに対する考え方は異なるようです。
●居残りは学校の授業と同様
相談者様にわかっていただきたいことは、「居残りは学校の活動の1つである」 ということです。学校が優先なのです。部活や習い事、学習塾はあくまでも学校活動の次に行うものと思っていただきたいです。居残りは学校の授業と同じ意味なのであって、学習塾などを引き合いに出してはいけないと私は考えています。
●居残り時間の上限を先生と決めよう
居残りは大切ですが、どうしても部活や習い事をさせてあげたいと思うこともあるでしょう。