赤ちゃんが知的障害に? 妊婦こそ注意すべき「ジカ熱」の予防法6つ
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
日中の気温が上がり、だいぶ暑くなってきたなと感じます。蚊も飛んでいるようで、すでに6か所も刺されてしまいました。うちの子どもたちも外遊びをするたびに数か所刺されており、 虫よけ対策とのいたちごっこになりそうです。
さて、この“蚊”ですが、媒介する感染症で去年はデング熱などが騒がれました。今年は、さらなる脅威と言われている“ジカ熱”がでてきています。
特に妊婦さんには注意していただきたい内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
●ジカ熱とは
国立感染症研究所によると、ジカ熱はジカウイルスという“やぶ蚊”などによって介される感染症です。デング熱に似ているもので、それよりも軽いとされています。
中南米ではもともとあった感染症で、感染し発症すると小さな発疹が出ます。感染者の4分の1くらいしか発症しないようで気づきにくいという特徴があります。現時点でワクチンなど特定の予防策はありません 。
最初は軽い頭痛と発疹に始まり、それほど高くない発熱が出ます。およそ1週間で症状は消えてしまい、後遺症も残りません。このように症状としては風邪レベル なので、これまであまり警戒されてこなかったのです。
●ジカ熱の危険性
ジカ熱が警告されたのにはワケがあります。
2015年10月に、ブラジル保健省はブラジル北東部で“小頭症”患者数が異常に増加していることを世界保健機構(WHO)に報告しました。
2001年から2014年の間には、年平均の小頭症患者数は163人と記録されています。ところが、2016年1月30日時点で、死亡者76人を含む小頭症および中枢神経(CNS)奇形4,783人を報告したのです。
これを受けて、WHOでは、ブラジルで報告された小頭症などの集団発生は国際的な懸念に対する公衆衛生上の緊急事態にあると発表しました。
この小頭症を分析したところ、多くの妊婦から“ジカウイルス”が検出された のです。なんと胎児からも同じウイルスが検出されています。
このことから、WHOでは小頭症とジカ熱には強い関連性が疑われるとさらなる調査が進められています。
現在、ジカ熱は44の国と地域に急速に広がっており、ブラジルでは感染者が50万~150万人 と 推定されています。●小頭症は脳の発達不全が原因
小頭症は赤ちゃんに発症する病気です。