産まなきゃよかった! ママが子育て中に思わず言って後悔した言葉3選
こういった声かけがNGなのは、子どもたちの小さなプライドを傷つけてしまう からです。
このプライドのことを専門的には『自尊感情(セルフ・エスティーム)』 といいます。自尊感情は人間が心と体の健康を保つために欠かせないもの。
そしてこの自尊感情の根っこにあるのが、“自己概念”。自分がいったいどのような人間であるのかという認識です。
おっちょこちょい、走るのが早い、勉強が苦手、我慢強いなど、私たちは自分自身に対してさまざまなイメージを抱いていますよね。
これは生まれつき持っていたものではありません。育ってきた過程で、周りの評価も取り込みながら作り上げてきたものなのです。
特に親から受けた評価は、子どものセルフイメージに大きな影響を与えます 。
「ダメ」「バカ」「遅い」「うるさい」……そう言われて育った子どもは、自分自身に対してそういったネガティブなイメージを持つようになってしまうのです。歪んだ自己概念の上に、健全な自尊感情は育ちません。
●ポジティブワードで子育てできる! “いいところみつけあいっこ”のススメ
ポジティブな言葉を使いながら子育てをしていくには、どうしたらよいのでしょうか。
さまざまな方法がありますが、ひとつ紹介したいのが“親自身の自尊感情を高めること” です。
少子化の中で、親たちは子育てに大きなプレッシャーをかけられています。
子育ては親の責任、しっかり育てて当たり前、と必要以上に感じて子育てがツラくなってしまいがちです。
やって当然で誰もほめてくれない、少しの間違いを大きく非難される。
そんな社会では親の自尊感情も損なわれていきます。親の自尊感情が低いと、子どもにも影響します。
子どもの自尊感情を高めていくためにはまず、親がもっとねぎらいの言葉をかけてもらい、ポジティブなイメージを身につける必要があるといえます。
そのためにも、まずは親子で“いいところ見つけあいっこ” をしてみてはいかがでしょうか。
「今日のあなたはご飯をぜんぶ食べられたね」、「今日のママは笑顔がいいね」などと、お互いにひとつずつ相手のいいところを口に出して言ってみるのです。最初は気恥ずかしいかもしれませんが、ゲーム感覚で楽しんでいればいつの間にか自然とできるようになっているはず。
きっと思わぬことを言われて、プッと吹き出してしまったりするのではないでしょうか。