痩せてもブサイクに! 思春期のダイエットがもたらす重大なリスク4つ
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
子どもも小学校高学年になると立派な思春期。中学、高校と、より多感な年齢になっていきます。
この時期の女の子は自我意識が強くなり、外見を気にするようになります。美容やファッションなどに目覚めるのもこのころです。
また、あこがれの対象としてモデルやアイドルを意識するようになり、ダイエットにも興味が高まります。
このダイエット、思春期に行うにはリスクも多く、気をつけないと大変なことになります。
そこで今回は、思春期のダイエットについてお伝えします。
●思春期の女の子とダイエット
小学校高学年から高校にかけて、女の子の体は大人の女性へと変容していきます。
女性ホルモンも増える影響で皮下脂肪が増します。このため、一時的に太ったように勘違いしがち です。
最近では、細身のスタイルがかっこいいという風潮もあります。そのため、ダイエットが不必要な子までダイエットをしているケースも見られるのです。
●思春期に行うダイエットのリスク
必要のないダイエット、間違ったダイエットはリスクが大きく、次のような危険を伴います。
●(1)体が大きくならない
この時期は血液や筋肉など、体の主要な部分の成長が必要な時期です。
特に身長は思春期を逃すと伸びることが難しくなります。ダイエットで栄養が不足すると、体全体の成長が止まってしまうのです。
成長が止まることで貧血になる、筋肉が育たずにいつも疲れやすい、集中力が続かない などのトラブルがでます。
●(2)生理不順
体重が減り、脂肪も落ちると、生理不順が起きやすくなります。何か月も生理がこないということも稀ではありません。
体は栄養が足りなくなると、卵巣まで栄養を届けることができず、正常な排卵ができなくなるのです。
生理不順は将来、赤ちゃんが欲しくなってもなかなか妊娠できない『不妊症』に悩む原因 になります。
●(3)ブサイクになる!?
ダイエットで栄養が不足すると、体内でたんぱく質や脂質が不足します。
髪の毛や爪はたんぱく質でできていますので、うるおいのないパサパサ髪、抜け毛、もろい爪になってしまいます。
さらに、ビタミンなども不足することで肌もボロボロ、荒れがちになります。ホルモンバランスの崩れから毛深くなった というケースもあります。
●(4)“食べること”が恐怖!?
多感なこの時期は、学校生活や勉強、部活動、友人関係、家族関係で悩みや不安も多いため、食欲にも影響しています。