世の中は不平等? 「大人ばかりズルい!」と怒る子どもへの対処法3つ
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
生活の場は海外であっても、子育てでぶつかる壁は同じです。それを痛感したのは、幼稚園から小学校に上がる年頃の子どもたちの口癖に気づいたときでした。
「Not fair! 」。これは、英語圏の子どもたちが繰り返し使う言葉で、「フェアーじゃない! 」という意味。
「もう寝なさい」と言えば、「Not fair!パパもママもまだ寝ないのに!」と言い返します。
「これは食べられないのよ」と言っても、「Not fair!友だちはみんな食べていいんだよ」。一事が万事「Not fair!」なんです。
これが、日本に一時帰国していた1か月間で、日本語の「ズルい! 」に変わりました。なるほど。
でも、大人と子どもは常にFair(フェアー)ではいられません。年齢という数字の分だけ、心も体も違って当たり前です。しかし、それを子どもにわからせるのは一苦労です。
そこで、子育てを終えたパパママに、こんなときはどう対応したか質問してみました。金言ともいうべきセリフの登場に目からウロコがポロリです。
●子どもに「Not fair!」と言われたときの対処法
●(1)「世の中はFairにできていない」
子どもには重たい言葉では?と思いつつ、その通りとも思ってしまいました。
これを教えてくれたのは、50代のパパTさん。自営業のTさんは週末でもご夫婦で仕事や接待に出かけることが多く、3人の年子の娘さんはお手伝いさんと留守番です。
そのたびに、「Not fair」「Unfair」と言われ続けたため、「世の中はフェアーにはできてないんだぞ! 」と言い返したそうです。
当時4~6歳だった娘たちは、この言葉に興味を持ち、「どうして?」と聞き返してきたそう。
そこで、社会の中ではパパもNot Fairと感じることが多いことなど、リタイヤしているおじいちゃんおばあちゃんであっても同じであることなど、世の中の「Unfair」な事例を年代別にいろいろと話して聞かせたところ、それ以来グっと「Not fair!」が減ったとのこと。
Not fairな気持ちになるのが子どもだけ(自分だけ)ではないと知って、納得できたのでしょう。●(2)「お酒もたばこも一人で生活費を稼げるようになってから」
海外のインターナショナル校では5歳から20歳までの子どもが同じ校舎で学んでいることもあります。