ただし子どもはすぐに忘れてしまうので、一度言っただけでは効果がありません。
“家を出るき”、“お店に入るとき”、“売り場を通りかかる直前”のそれぞれで言い聞かせましょう。
●(2)ねだり始めたらすべきこと:共感「そうだね、すてきだね」+約束「でも今日は買わないよ」
何度言い聞かせても、売り場に入ると「買ってー!買ってー!」が始まってしまうことはあります。
そのとき頭ごなしに叱ったり、すぐ否定したりするのはあまり得策ではありません。
というのも、その騒ぎは早めの共感ひとつでおさまることがあるからです。
子どもの「買って!」という言葉。実はそれ、ほんとうに欲しいわけではなく「自分が気に入った商品をママにも見てほしい」「いいものだと一緒に認めてほしい 」という願いの表れであることもしばしばなのですね。
もしおねだりが始まったら、まず一緒にその商品を見に行ってください。
そして「ああ、これが欲しいんだね。これってどんなものなの?」「すごいね、確かにステキだね、これは欲しくなっちゃうよね」共感してみましょう。
それだけですんなり静かになるかもしれません。
おねだりが静かになったらすかさず、「でも、今日は買わないって言ったよね」と念押しです。低いトーンで、冷静に伝えるよう気をつけてくださいね。
●(3)泣きはじめたらすべきこと:泣いてもムダだと学習させる
「買って!」がエスカレートして泣き出してしまった場合、ママが心がけるのは一点だけ。「その泣きには絶対に屈しない」ことです。
泣いている途中で根負けし、買い与えるのは絶対NG。
“泣けば買ってもらえる ”という誤学習が行われてしまいます。
そして、いちど誤学習されたものを書き換えるのは至難の業です。
重要なのは、泣くという行為では願いを叶えられないのだと学習させること。
そのためには心底まで泣かせ、自力で泣きやませるのがベストです。可能であれば周りの迷惑にならないところで、気が済むまで泣かせてやりましょう。
●(4)泣き止んだらすべきこと:たっぷりほめて行動を強化させる
親が毅然とした態度でいれば、子どもはいずれ泣き止みます。
泣き止み、欲しいものをガマンすることができたらたっぷりほめてあげましょう。こうすることで、“買い物に行っても泣かない ”という行動を強化できます。
ハグや抱っこをしてあげてもいいですし、自宅に戻ってからささやかなご褒美をあげてもいいでしょう。