見当チガイの制度? 私立小中学校の授業料援助に対する意識調査
“私立小中学校に通う子ども”と聞くと、裕福な家庭で育ち、教育熱心な親の元で受験を勝ち抜いた子どもというイメージがありますよね。
そんな家庭に対し、授業料の補助として年間最大14万円を支給する制度を作ろうと、文部科学省が検討を始めています。
対象となるのは年収590万円未満の世帯ということで収入制限があるようですが、お金のかかることが分かっている私立を自ら選んだ世帯を、わざわざ援助する必要があるのか賛否あるようです。
そこで、パピマミ読者のみなさまに「私立小中学校の授業料を国が補助することについてどう思いますか?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います!
●私立小中学校の授業料を国が補助することについてどう思いますか?
・1位:公立の給食費無料化、大学生の奨学金など、他の援助が先決……39%(47人)
・2位:私立はお金がかかると分かって行かせているから補助する必要はない……29%(35人)
・3位:補助金があれば私立も進学先として検討したい……13%(16人)
・4位:14万円では足りない……8%(10人)
・5位:いじめなどで私立に行くしかない子どもの助けになる……6%(7人)
・6位:公立の授業料を無償にしているからそれで十分……3%(4人)
・7位:何の効果もない……2%(3人)
※有効回答者数:122人/集計期間:2016年8月29日〜2016年8月30日(パピマミ調べ)
●他の教育支援が先という意見が多数
『援助とは一番ほど遠いところにいる人たちでしょ!他にやらなきゃいけないことがあるんじゃない?』(40代女性/主婦)
『うちの娘は奨学金を借りて大学に通っているんだけど、そういった負担を軽減させる方が先決だと思いますよ』(50代男性/自営業)
教育に対する支援は必要不可欠ではあるものの、どこにお金を使うのが正しいのかは判断がわかれるところ。
とはいえ、私立に通わせる余裕がある家庭を支援するのは後回し と感じる人が多いようで、批判の声が多く聞かれました。
公立小中学校の授業料は無償化されていますが、これ以外にも教材費や給食費などお金がかかる項目は多々あり、それらの無償化を望む声も多くあります。また、大学への進学率が高まってきたことから奨学金への支援 も急務と言えるでしょう。
早ければ2017年度から実施されるということですが、反発が大きくなることが予想されます。